『チームの主将』


今年度主将を務めました樋口翔大と申します。


OB、OGの皆様、スポンサーの皆様、保護者の皆様、そして弊部の関係者の皆様、日頃より多大なるご支援、ご声援をいただきありがとうございます。




さて、ついにラストブログを書く時が来てしまいました。文章を書くことは苦手ですが、今後こうしてブログを書くこともなくなると思うと寂しいものです。過去のブログではカッコつけたことを書いてきましたが、おそらく人生でラストブログになるであろう今回は自分の思いを率直に書こうと思います。


(副将の伊達から鈴木嫌いと紹介されてしまいましたが、決して鈴木君を嫌いな訳ではなく、色んな意味で永遠のライバルだと僕は思っています。そんなことはさておき、)



「このチームの主将をできて良かった」

今なら胸を張って言える。


この1年間、正直に言うと苦しい時間の方が多かった。主将としてチームをなかなか勝たせられない自分の無力さに責任を感じ、悩み続けた。チームを勝たせるために何が必要か、誰よりも悩んだ自信はある。しかし、何かを変えようとしても上手くいかないことがほとんどで、自分が主将だから勝てないんじゃないかと心が折れそうになることもあった。


そんな自分がここまで主将として1年間走り抜けてこられたのも多くの支えがあったからだ。ありきたりではあるが、心からそう思っている。


本当に「仲間」の存在は大きかった。


心の底から頼れる同期のみんな。

思い返せば、主将をするという覚悟を自分に持たせてくれたのも同期のみんなだった。それまでしんどいことや大変なことは適当に上手くこなして誤魔化すか、人に任せて避けてきた自分にとって、50人を超える公立大サッカー部の主将を務めることは並々ならぬ覚悟のいることだった。自分に主将なんて務まるわけがない。他に誰かやってくれる人おらんかなぁ、なんて情けない弱い心を持ってしまう瞬間もあった。でもそんなとき、ピッチ内外問わずチームのために闘う同期のみんなの姿はいつも自分を奮い立たせてくれた。おれも逃げずに主将としてチームと向き合わないと。そう思わせてくれた。

また、同期の決意と覚悟が綴られたブログにも毎回心を突き動かされた。自分にとって同期の存在は本当に大きな原動力となっていた。

自分が主将になって、同期のみんなには多くの苦労をかけたと思う。こんなおれをチームの主将として認めてくれて、支えてくれてありがとう。感謝してもしきれへん。この学年でサッカーができてよかった。


後輩のみんなにもたくさん助けられた。

遅刻したり、チームの備品を忘れたり、文句ばっかり言うやつがいたり。何かと心配なことも多い後輩たちやったけど、試合では何度も救われた。後輩たちの憧れの存在でありたい。後輩たちに頼られる存在でありたい。そんな思いも間違いなく自分の原動力になっていた。

主将として頼りないところもあったと思うけど、今までついてきてくれてありがとう。


そして「家族」の存在。

今までなかなか感謝を伝えることが出来てなかったので、この場を借りて伝えようと思う。

お父さんお母さん、大好きなサッカーにずっと打ち込める環境を与えてくれてありがとう。試合を見に行くと言ってくれたとき、毎回「ああ、そうなん」みたいな素っ気ない反応をしてしまってたけど、素直に嬉しかったし、大学になっても自分の試合を見に足を運んでくれることがほんまにありがたかったし、少しでもいい姿を見せようといつもとはまた違う緊張感で試合に臨むことができた。大学では高校のときほどの輝きはなかったかもしれへんけど、また違う成長した姿は見せれたかなと思う。そして16年間1番のファンでいてくれてありがとう。ラスト1試合死ぬ気で頑張ります。




この1年で積み上げられた勝利の数は多いとは言えないが、それでもこのチーム、このメンバーで分かちあった勝利の瞬間は間違いなく自分にとってかけがえのないものだ。今でも全て鮮明に覚えているし、今後も忘れることはないだろう。


リーグ終盤になり、やっとチームが良い状態になったと確信を持って言えるようになった。

かなり時間を要してしまったが、チームの進むべき方向もはっきりしたと思う。


このチームで主将をできてよかった。

少し前までは考えることもできなかったが、今なら胸を張ってそう言える。


ただ、後悔も残っている。

「2部昇格」を成し遂げられなかったことだ。

創部3年目として「2部昇格」という目に見えた結果が求められる中、主将としてこの目標を達成できなかったことを本当に申し訳なく思っている。開幕から5連敗。優勝争いどころか降格争い。不甲斐ない戦績だ。勝ちたい気持ちが先走り、戦う相手を意識するあまり、自分たちの強みを見失ってしまっていた。自分がもっと最初からチームの進むべき方向を示してチームを引っ張っていたら…。今更言っても仕方ないが、正直悔いが残る。


しかし、そんな思いとは裏腹に残留することで何とか来年に「2部昇格」の希望を繋げたとホッとしている自分もいる。情けないと思うが、これも本心だ。


後輩たちには周りに惑わされず自分たちのサッカーを貫き通してほしい。そして、来年こそ悲願の「2部昇格」を成し遂げて欲しい。

みんななら成し遂げられると信じている。

がんばれ!


最後に


16年間のサッカー人生最高に幸せでした。僕のこれまでのサッカー人生に関わって下さった皆様、本当にありがとうございました。





長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。これからも大阪公立大学体育会サッカー部をよろしくお願いします。


ラスト1試合、自分たちの積み上げてきたものを全て出し尽くして、勝って終わろう!!!