こんにちは、紹介があった通り先日誕生日を迎え、22歳になりました。4回生の佐保友啓です。

このブログでは、引退まで1ヶ月と少しというところまで迫った今の心境を書きたいと思います。

突然ですが、皆さん「15」という数字を聞いて最初に何を思い浮かべますか?

僕が「15」という数字を聞いて最初に思いつくのはサッカーを続けてきた年数です。

小学校2年生の時に友人に誘われ始めてから現在まで15年間サッカーを続けています。

これは、大学で体育会の部活動に所属している人の中には当たり前で考えたことがなかったと思う人がいるかも知れませんが、僕はこの15年という期間があまりに長く大きいものだと感じ考えながら続けてきました。

なかでも、この4年間は自分がなぜサッカーを続けるのか考える機会が特に多かったです。

1回生の時、周囲には大学生としての時間を謳歌する友人たちが数多くいるなかでサッカー部への入部を決めました。彼らの誘いを部活があるからと断り続けました。正直、遊びにいきたくて、旅行に行きたくて練習や試合がなくなることを祈り続けた日もありました。プロになれるわけじゃないのになんで部活やってるんと聞かれても笑って誤魔化してきました。結局、その質問にはっきり答えを持つことができないまま気づけば1年が終わっていました。こんな中途半端な気持ちでも使命感みたいなもので朝4時半に起きたり、休日一日中時間が潰れるのに耐えることはできました。ですが、この1年間を振り返った時、トップチームの試合に出場したのはわずか数十分でベンチにすら入れない試合がほとんどでした。1年という膨大な時間をなんとなく過ごし、棒に振ってしまいました。

2回生の時、特に1年間を振り返るわけでもなく、新チームがスタートしました。当時は、自分が試合に出れるチャンスが増えたのでやる気に満ち溢れていました。ですが、新型コロナウイルスの影響で約半年間部活動が停止し、初めてサッカーのない時間の有り余る大学生活を経験しました。当初は、次の日起きる時間やコンディションを考える必要もなく遊べる余裕があることに充実感を感じていました。半年が経ち、部活が再開した後も誰かが体調不良になるたびに部活が停止し、その度に時間ができて喜んでいる自分がいました。2年から試合に出れるようになり、サッカーへの熱は上がりましたが、無いならないでいいと中途半端な気持ちは変わらず、今振り返ると実質1年間ほとんど遊んでただけだと感じざるを得ないです。

2年という期間中途半端に過ごしてきたことを今更痛感しています。

3回生になり、自分達が中心となり始めた年、徐々に自分がサッカーを続ける理由がわかってきた気がしました。今までなぜ辞めないのかを考えてきましたが、そもそもそれが間違っていて、この年になってここまでしんどいことに取り組み続ける理由がなんなのかを探し始めました。この辺りからようやく自分が部活以外の時間もサッカーのことを考え、上手くいかなかったプレーを思い出して苛立ち、思い通りにできたプレーを振り返り満足感を得ていることに気づきました。誰かと遊んでいる時にも自分のミスを思い出すほど頭から離れていない時がありました。当時は気づいていなかったですが、他のことに気が向かないほど熱中していました。今思えば、1回生の時も2回生の時も同じことが言えたと思います。

自分がサッカーに熱中し続けていて、サッカーが上手くいっていなければプライベートがどれだけ上手く行っていても気分が良くないということに気づいた時には、あと1年しか残っていませんでした。

4回生になった時、自分が続けてきた中で最もレベルの高い環境になりました。生活リズムを部活中心にし、サッカー中心の毎日と常に試行錯誤し取り組まないと競争に勝てないという緊迫感に充実感を感じてきました。その分、試合に負けた時はわけがわからないくらい頭が働かず、勝った時はフワフワしてなんでもできるような感覚になりました。新チームが始まる時、もう2度とサッカーはしなくていいと満足して引退しようと決めました。残り1ヶ月まできた今、そこまで自分ができたかはわからないですがそれだけの熱意と想いを持って取り組むことができたと断言できますし、これが本当に幸せなことだと実感しています。


僕が15年間かけて成し遂げたことがあるかと言われればないかもしれないですが、ここまで熱意をもって取り組めることに出会えたことと終わりを迎えて初めて言葉では表すことができない達成感を覚えることができるのは他の人には感じることができない財産になると確信しています。

特にこの1年間、意識が高く人として尊敬できる同期と面白くて部活内外でセンスを光らせる後輩、暑い日も寒い日も笑顔でサポートをしてくれるマネージャー。この人たちと自分の集大成を飾れて良かったです。

残り1ヶ月、できるだけ後悔を残さないように出来ることを一つずつやっていきたいと思います。




次回は、実は5年付き合う彼女がいて、とにかくサッカーが大大大好きな浅見くんです!何を語ってくれるでしょうか!