初めまして、こんにちは。大阪公立大学サッカー部2回生の伊達直紀です。
"新"2回生として2月から始まったこのブログですが、気づけば正式に2回生となり1ヶ月が経っていました。時の流れの恐ろしさを感じます。新入生も個性的な面々が入部してくれて、みんなで必死に勧誘したマネージャーが5名も入部してくれて、新歓を中心となって進めていた自分にとってはとても嬉しく思います。
さて、今回のブログのテーマですが、僕が普段どんなことを考えて部活に取り組んでいるのか、プレー以外の面に重点を置いて話していければと思います。最後まで読んでいただけると光栄です。

私は昔から父親譲りの重度の心配性でした。そんな私の人間性を大きく変えうる出来事が2つありました。それは「中学サッカー部の部長」と「高校サッカー部の部長」の経験です。

まずは「中学サッカー部の部長」です。私が通っていた高槻市立第九中学校は中体連ではそこそこ名が知れていて、近畿大会3連覇・全国大会最高成績3位という実績を持つ学校でした。そんな学校で部長を任されることは言うまでもなく大きな出来事でした。初蹴りには全国大会を経験した先輩を始め100人以上ものOBが集まり、そのOBの前で数分間の演説を行うこともありました。部長になることで九中の伝統にふさわしい素晴らしい成績を残すことへのプレッシャーはもちろん、約70名という公立中学のサッカー部としてはそこそこの数をまとめて引っ張っていかなければいけないという責任感もそこで芽生えました。小学校まで大勢をまとめる仕事や大きな責任を伴うポジションについたことは無かった自分、ましてや心配性で臆病な自分にとっては全く新しい経験で毎日が刺激となりました。

次に「高校サッカー部の部長」についてです。私は大阪府立春日丘高校出身です。春日丘高校では高校3年のインターハイで毎年ほとんどが引退するので、私は高校2年の4月から部長になりました。まずサッカー部には顧問が沢山いましたが、指導者は1人もいませんでした。唯一の指導者は週に一日だけくる非常勤講師の方でした。また春日丘高校には定時制があり、全部活が5時半までの活動となるので短い日だと一日45分間しか練習できないという過酷な状況でした。顧問がいないというのは想像よりも簡単なことではありませんでした。練習メニューの考案、メンバー選考、他クラブの顧問との関係作り、他校の顧問への挨拶周り、広報活動、など上げればキリがありません。あまりの業務にサッカーが最優先ではなくなってしまう時期もありました。ですが、ここでもやはり"責任感"というものが切り離せないものでした。自分がやらないと誰もやらない、自分が最後の最後まで責任をもってやらなければいけないと常々思って行動していました。そうしなければいけない環境で、自分しかやる人がいなかったからです。全て自分の責任でこの部活の今後が決まると言い聞かせ生活していました。本当に苦しかったし、正直楽しいことよりもしんどいことの方が何倍も多かったように感じます。でも、中学の時に芽生えた責任感が完成されたものになったのは高校時代の部長を経験することが1番大きいことだと確実に言いきれます。結果的にしんどかったことも、自分の人生において、自分の性格においても不可欠な事だったと今は思います。

大学に入ってからは周りの責任感の強さに驚きました。今までのサッカー人生でここまで先輩や同期のみんながそれぞれ責任感を持って取り組んでいたことはありません。初めは逆に困惑した部分もありました。片付けなどでどうしても中学・高校の癖で最後は自分が確認しなければ気が済まないことがあり、同期のみんなには変な所で迷惑を沢山かけたように思います。もっと周りを上手く頼って自分も頼られてというような関係性を初めから作れれば良かったのかなと思います。
でも今までは自分が頑張ればいい、自分が犠牲になればいいと思って色んな大変なことも我慢してきたことが嘘のように、今は頼りがいのある大勢の仲間に囲まれて「自分は1人ではない」と強く実感することが出来ています。こんなにも安心してサッカーに集中して取り組むことが出来たのは大学が初めてでした。もちろん責任感が失われることは無いけど、今はサッカーを純粋に楽しめている気がします。

最後に、私は公立中学・公立高校のサッカー部出身で、そこまで厳しい環境で育ってきた訳ではありません。そんな私でもここまで続けてこれたのは純粋にサッカーを楽しんでいた6歳のあの頃からの変わらぬサッカーへの愛だと思っています。残り2年半という長いようで短い大学サッカーを強い思いと責任感の元でできる限りを尽くして頑張りたいと思っています。素晴らしい仲間や環境に囲まれて大好きなサッカーができている今を無駄にしないようしたいです。

次回はついに2回生ラストの石川壮吾です!国立高校出身という肩書きを存分に生かした素晴らしいブログを書いてくれているのでは無いかと思います!
お楽しみに👏