大阪公立大学新4回生の柏木完太です。新チームでは副将を務めます。前回の十河主将が熱い想い、目標など語ってくれたので今回は自分が統合への経緯、今年にかける思いについて書きたいと思います。拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

昨年は大阪府立大学体育会サッカー部としての最後の一年だった。この一年では僕の人生の中で最大級の出来事が起こった。それが大阪市立大学との統合、それに向けて部活が統合し、大学サッカー最後の一年を大阪公立大学体育会サッカー部に所属するということだった。

途中で他のチームの、それも同じリーグで前年度まで戦っていた部員とチームメイトになるなんて大学サッカーでも異例の事態に、幸か不幸か最高学年として、それも大阪府立大学の代表として話を進めるポストで携わることになった。最初は話が大きすぎて具体的に何から始めればいいのか分からず、自分のサッカー人生最後の年にサッカーだけに集中できないことにネガティブな感情を抱いていた。

市立大学と話を進めるにあたって、お互いの大学の部活動に対するスタイル、考え方が違うことが分かり、最初はお互い腹をわって話すこともできずに話し合いは難航した。現状のチームの良いところや悪いところを羅列してより良いチームを創るためにはどうした方がいいかを話したが、初めての経験で前例もないためうまく進めることができなかった。

どうしたらお互いが腹をわって話すことができるのか。どうしたらより良いチームを創ることができ、大学サッカー最後の1年を悔いなく、統合してよかったと思って引退できるのか。これらを考え、さまざまな方からアドバイスをもらった結果「目指すべきもの:チーム理念、ビジョン、スローガン(十河主将のブログ参照)」を明確に決定することが重要だと気づいた。

チーム理念、ビジョン、スローガンがはっきり示されており、それに向かって部員全員が進みたいと思っていることができれば、元々のチームが違うかったことなど関係ない。新大学、新チームとして理念に基づいた行動をとり、目標を達成するために日々取り組む。こういった組織がより良いチームになると考えた。

理念は自分達がどうありたいかという指針になるため、全員の意見を聞いた上で決定した。理念をかかげ、それをチーム全体で体現するために、全部員が納得できるようなものにする必要があったからだ。

目指すべきものが決まってからは話し合いはスムーズになり、ワクワクする時間になった。これまで少しネガティブに考えていた統合に対して心から前向きに向き合えるようになった。お互いが腹を割って話せるようになった。これまでの話し合いは以上に他の部員の意見も仰ぎながら、良いスタートが切れるように最善の準備を進めたつもりだ。

準備を進めるにあたって、両OBや指導者など、様々な方にご教授いただいた。このご恩を返すためにはより良いチームになった姿を試合を通して、普段の活動を通して伝える必要がある。そのために自分達や、指導者、OBの方々が誇れるような活動をする。

本来であれば学校の色や伝統、それらのなかで自分達の学年ではどのようにしていくかというチーム創りになるところ、僕達は両チームを基盤として一からチームを創るという、とてもワクワクして、貴重な経験ができた。
この経験を殺すか活かすかは自分達次第だ。

この大阪公立大学としての新しい1年で、自分のサッカー人生最後の1年で自分達が創り上げたチームの、これまで自分が取り組んできたことの価値を示す。必ず二部昇格という結果を出す。

そして、来年以降、大阪公立大学サッカー部が価値を創出し続けれるように橋渡しをする。


共に成し遂げる。




最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

柏木完太