こんにちは!本日21歳の誕生日を迎えました3回生の田中綾太郎です。

〈渋川→田中綾太郎への質問〉
大学に入って1番、先輩に申し訳ないことをしたと思うことは何ですか?

渋川さんの質問に答えたいと思います。大学に入って一番、先輩に申し訳ないことをしたと思うことは、ある先輩の家で悪酔いしてもどしてしまったことです。一生の不覚です。その先輩にはこれまでに幾度となく謝罪をさせていただいてはいるのですが、この場を借りて改めて謝罪させていただきます。本当に申し訳ありませんでした。

ということで、20歳になって一年がたち、性懲りもなくもっといろんなお酒を楽しみたいと思った私は日本酒について書こうと思います。

日本酒は、蒸したお米と米麴、水、酵母を原料とし、「アルコール発酵」させたものです。「アルコール発酵」とは、糖分をアルコールに変え二酸化炭素を発生させるものですが、原料のお米には糖分が含まれていないため発酵できません。そこで米麹を加えることで、米麹の酵素によってお米のでんぷんをブドウ糖に変える「糖化」を経て、酵母の力で「アルコール発酵」を行います。日本酒の醸造では「糖化」と「アルコール発酵」を同時に同じタンクで行う「並行複発酵」という世界でも類を見ない高度な技術が用いられており、高アルコールのお酒を生産することができます。まず、玄米を精米・洗米して蒸します。その中から一部を取り出して麹を作ります。蒸したお米、麹、水、酵母を入れたものを酒母といい、これが日本酒のもととなります。これにお米、麹、水を加えて仕込むことで「もろみ」となり、ここで「糖化」と「アルコール発酵」が同時に行われます。それを熟成させてから搾り、かすを沈殿させて澄んだ部分をとりだせば日本酒の原酒の完成です。日本酒造りは大変ですね。

完成した日本酒は、醸造アルコールが入っているか、精米歩合がいくらかといった製法の違いにより呼び方が区別されています。醸造アルコールが入っていないお酒を「純米酒」、醸造アルコールの割合が10%以下のお酒を「本醸造酒」といいます。醸造アルコールとは、サトウキビを原料とした純度の高いアルコールでサトウキビ由来の香りや味はほとんどなく、軽くクリアな味わいをしているそうです。「精米歩合」とは精米をした後に残った白米の割合のことを言います。精米歩合が低ければ低いほどお酒を造るためにより多くの玄米が必要なので基本的に値段が高くなります。お米は中心部にでんぷん質、外側にはタンパク質が含まれており、このたんぱく質が雑味を生むためより多く磨くほど雑味の少ないすっきりとしたお酒になるらしいです。精米歩合によって、純米酒は「純米大吟醸」、「純米吟醸」、本醸造酒は「大吟醸」、「吟醸」とグレードが変わります。

日本酒の特徴として楽しめる温度帯が同じ醸造酒であるワインやビールと比べて幅広いというものがあります。冷やして飲む冷酒はもちろん、30℃~55℃に温めてのむ燗酒は5℃の違いでも味わいが大きく変わるそうです。30℃付近では「日向燗」、35℃付近では「人肌燗」、40℃付近では「ぬる燗」、45℃付近では「上燗」、50℃付近では「熱燗」、55℃付近では「飛切燗」とわざわざ名前まで付いてしまっています。時間が許せば一通り味わってみたいものです。

長々と書いてしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
お酒は適量を。お酒は20歳になってから。





(この写真は2回生の山本です)



〈田中綾太郎→次の人への質問〉
好きなお酒は何ですか?