えっとこのブログを読んで下さっている方々は、私の友人始め、比較的同世代の年配の方が多いと思います。そんな方々に、私の体験をお話する事で、少しでも参考にして頂いたり、役に立てて頂きたい事があります。もし読んで下さっている方が、ずっと若い方であったとしても、あなたにとって、ご両親、ご親戚、先輩や先生等、少し年配の大切な方が何人かいらっしゃるでしょう?もし身近でそんな事があるのか?!と感じたら是非お伝えくださいね。
もう、タイトルから感づかれたと思いますが、我が家にも特殊詐欺電話がかかって来ました。
でもご心配なく。すぐ気づきましたので、被害は全くありませんでしたが、今、在宅を狙って被害が急増しているそうですよ。別の意味の緊急事態のお知らせです。
丁度その時のメモが残っていますので、どんな内容だったかお伝えしましょう。
それは区の保険年金課を語る男からの電話でした。携帯電話ではなく固定電話からです。
「以前、一世帯に対し、お戻し出来る累積医療費のご通知を差し上げたのですが、そのお返事をまだ頂いておりませんが・・・」と始まったのです。はっ?えっ?と思うじゃないですか、そんな通知来ていたかな、もしや見逃していた?いや、来た覚えはないけど・・・すると続けて
「26年~30年の5年間の、累積医療費計23,368円をお戻し出来るご通知を、以前差し上げてありますが、その回答の期限から半月経っております。それで『期限外手続き』扱いで、同様にお返事を頂けなかった方々にご連絡させて頂いております。つきましては明日以降、お手続きの上、お戻し出来ますので、明日改めてご連絡させて頂きます。手続きには4点程、通帳、キャッシュカード、身分証明証、認印が必要ですのでご用意下さい。それでは失礼します。」
と、電話を向こうから切る方向になりました。
後でゆっくり考えれば、ああ、これが還付金詐欺か、と思います。でも、その時はすぐこれが還付金詐欺とは気付きませんでした。オレオレだったらピンと来たと思いますけど。ただ、何と言ったらいいかわかりませんけど、どことなく感ずる違和感というものが拭い切れず、とりあえず確認してみようと、役所に電話してみました。
すると窓口の担当者が、答えるのには「こちらでは累積医療費のご案内など一切しておりません。それは今流行りの詐欺の手口だと思いますので十分お気を付けください。」
ほーら来た!やっぱり、と。
実は数ヶ月前にも警察から一本の電話があったのです。「最近、詐欺電話が横行しており、被害も急増しております。ご注意下さい。」これだけです。はい、わかりました、と思うじゃないですか。でも、これ、詐欺電話でした。この時は、たまたま相手が所轄というんですか?
私の住んでいる地域を管轄する警察署の名前を間違えていました。それと話していて、やはり何となく感じる違和感があり、多少勇気が要りましたが、警察に電話してみました。すると
「個人のお宅にその様な注意喚起のお電話は特に差し上げておりません。」との答え。それどころか、「必ず又電話をかけて来て『先日の件ですが、お宅のクレジットカードが不正に使われている事がわかりました。つきましては直接お伺いし、確認をさせて頂きたい。』と言ってスキミングに及びます。」との事。くわばら、くわばら、油断も隙もありゃしません。
つまり最近の傾向として、①まず固定電話からかける事で信用させる。②最初の電話でいきなり怪しい動きをかけない。後日改めて電話する事で、あの時の人だと安心させて本題に入る。中高年は特に警察、役所からの電話は信じ易い所、ありますからね。
それで最初の還付金詐欺電話の話に戻りますが、この時も私は警察に電話しました。すると対策は「留守番電話にしておいて下さい。」とのアドバイス。
うーん、留守番電話・・・こうなると、そもそも固定電話は要るの?と思ってしまいます。固定電話が必要か否か。子供が小さかった頃、携帯はまだ無く、幼稚園や小学校の連絡の必需品だったし、その後、携帯が普及してからも、電話代は固定電話からの方がずっと安かった。けれど時代も変わったし、もう必要無いかも・・・と主人に話すと、いまだに中高年世代には、固定電話を持っている事が、ビジネス上の信用の一つにもなっているそうなのです。
若年層ならスマホは当たり前、固定電話は不要ときっぱり言い切れるかもしれない。でも想像してみて下さい。あなたが歳をとってその子供達世代に「スマホはもう古いんだよ!」と言われたら?!絶えず好奇心を持って、新しいものに乗り換えて行く人ばかりではないでしょう。むしろスマホの良さや愛着すら感じ、又は何かを変える面倒くささでそのままとか。繰り返しです。
先日「ためしてガッテン」で、特殊詐欺被害について取り上げていました。(2020.4.15NHK)ある地域の住民に、特殊詐欺を防ぐ為に留守番電話を呼びかけるんですね。すると「はいわかりました。」と皆さん留守電にするのですが、後で電話をしてみると、留守電は解除されてしまっている。その理由を聞くと「掛けて下さった方に失礼だから・・・」と。確かに逆の立場になると、せっかく電話してみたのに無機質な留守電の応答が返って来て、ちょっとガッカリ・・・はあるものです。この場合、更に在宅でありながら留守電にするという申し訳なさは、わからないでもありません。
別から聞いた事ですが、お年寄りの中には独りぼっちで寂しくて、電話が鳴るだけで嬉しくなるという話も聞いた事があります。そんな心理を突く、卑劣な犯行ですよね。
「ガッテン」では別な実験もしていました。制限時間の中で、何か細い物を机に立てる、という課題です。「残り時間、あと1分!」というような声を室内での放送で流すと、人は比較的落ち着いて対応し、かなりの数を立てられる。ところがイヤホンで流されると、たちまち冷静さを失い、何本も倒して立てられない。耳元で言われると人間は焦り、平常心を保てなくなる、と。
この心理的な追い込みも犯人は巧みに利用しているのだそうです。まさにあの手この手ですね。私に来た還付金詐欺犯も、「返答期限が遅れていますよ。」とドキッとさせ追い込んでおいて「遅れてもそういう方は他にもいらっしゃるので、まだ大丈夫です。」と優しい声で安心させる。全くそこまでの演技をするなら役者になって、人を感動させる人間になれば良いのに・・・
さてはて我が家も「常に留守番電話を設定しておいて下さい。」と言われたのですが、それは納得するものの、何だか消極的だな~・・・と思ってしまいました。昨今、自粛要請で在宅が多いので、刑事もののTVの見過ぎ?!警察に詐欺犯からの固定電話番号を伝えたので、いずれ警察が我が家に来て逆探知で踏み込むのかも、と緊張していたんですけど・・・尤もこれ又時代は進んでいて、私が番号を伝えた瞬間に犯人を追い詰めているのかもしれないですが。
特殊詐欺被害総額平成30年12月末で都内約85億円。昨年1年間の日本全体の被害総額は約301億5000万円。それだけの金額が詐欺グループに奪われているのだそうです。
被害の無い人も警察に通報を、と私は思います。「詐欺電話が掛かって来た。」で終わりでなく、何月何日何時に、この電話番号からどの様に掛かったという情報提供を。その数、ものすごくなると思いますが、それがより本当の実態です。被害者からだけでは全容は掴めません。
今、日本のコロナの致死率は分母のPCR検査数が少なくて確かじゃないって言われていますよね。そもそも何人が感染しているかわからないというこの話、どことなく重なるんです。
今回、私も「何か変。」という直感と確認の一歩で難を逃れましたけど、先述の様に、向こうも変容しては襲いかかりますからね。免疫があるつもりでも、いつ何処からすり抜けて入り込むかわからない。ここは保健所ならぬ警察に少しでも情報提供して相談しましょう。
それとこの話、決して固定電話だけでなく、メール、SMS、あらゆる手段で偽の宅急便のホームページにアクセスさせようとしたり、10万円給付を語って悪さをしたりと、枚挙にいとまがありません。十分お気を付け下さい。前回志村さんの笑いの話をしたばかりなのに残念です。
長くなりましたが、最後に私からの対策お勧め器具をお伝えして終わりにします。
それは「自動通話録音機」です。実は留守番電話設定を警察から勧められた時、私は先述の様に、何かが物足りない様な気がしていました。そうしたら対応した婦人警官の方が「それではこれはご提案ですが・・・」と、自動通話録音機設置を勧められました。知人で、もう使っている人がいるので「あ、あれか。」と思いました。
結論から言うと我が家では設置しましたが、とても有効だと思います。何より、自宅電話の呼び出し音が鳴る前に「この電話は振り込め詐欺等の犯罪を防止する為、自動録音します。」と先方に伝えている為に、声紋を残したくない犯人はこの時点でかなり切ってしまう様です。
固定電話に掛けて来る数人の知人、友人には、事前にこういう器具を取り付けてある、と伝えておけば良いですしね。”絶対に大丈夫”とは言えないそうですが、今の所、電話の呼び出し音が鳴った時には、知人しか掛かって来ないので、本当に気が楽になりました。
この自動通話録音機、無償貸与=(無料で貸し出し)です。区外に出る時は返却する必要があるそうですが、設置費用も無料。大きさは12×9.5×3cmと小さめ。婦人警官の方が来て、10~15分で取り付けて行きましたよ。区でなくても市町村にも備えてあるのでは?と思います。


















