「血も涙もある」by山田詠美 | ♪『nozo』の思うことあれこれ♪

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「好き」と「楽しい」で生きてる『nozo』が(笑)
日々思うことをあれこれ書いてます♪

今年2冊目の読書は、山田詠美さんの

 

「血も涙もある」

 

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帯にあった

 

「私の趣味は人の夫を寝盗ることです」

 

有名料理家の妻、年下の夫、そして妻の助手兼夫の恋人

3人が織りなすのはユーモラスで残酷な、極上の危険な関係。

 

この時点で、読みたくなくなる人も

 

たくさんいるはず。


 

20代前半から、詠美ワールドに魅せられてるわたしには、

 

おもしろそうでしかないんですけどねww

 

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裏帯にあった(本文より)ww

 

私の趣味は人の夫を寝盗ることです。などと、

世界の真ん中で叫んでみたいものだ。たぶん、

四方八方から石が飛んでくるだろうけど。そして、

この性悪女!なあんて、ののしられたりする。

不倫の発覚時には、なぜかこういう古めかしい

馬頭後が復活するから驚きだ。あばずれとか女狐とか

泥棒猫とか。狐と猫、かわいそう。

不倫を辞書で引いてみたら、こうあった。

「道徳に反すること。特に、男女の関係が人の道に

 はずれること。また、そのさま」

 

ということで、読み始めたのですが、

 

あっという間にどんどん引き込まれてしまうし、

 

大好きな詠美さんの言い回しとかリズムとか、

 

文章が好き過ぎて、ワクワクしちゃいますww

 

 

ドロドロしそうなストーリーなのに、

 

POPに感じてしまうのもすごい(笑)

 

 

肯定しているとか、否定しているとか、

 

いいとか悪いとか、そういうことではなく、

 

この重そうな話がどう展開されるのか?の

 

興味しかないんですよね。

 

 

ということで、備忘録的w記録。

 

何の含みもなく善良をさらけ出す人に会うと、

私は、居心地が悪くなってしまう。

 

既婚者の男との恋愛においては、

妻の話は時候の挨拶のようなもの。

今日の空模様はいかがですか?と尋ねるのと同じ。

 

妻は男の配偶者であって、男の女ではない。

敬意はないが憎しみもない。

私の心は、妻の存在でざわついたりしない。

 

凡庸に甘んじるって、とても重要なことなのよ。

 
非日常は、日常よりも強烈な魅力を備えているから、
それを味わってしまった人は、目くらましに遭ったのも同然。
 
つまり、過剰な思い入れなしに、話をそのままの状態で
受け取るのに長けた女なのです。
 
互いに批判することもなく、批評とも無縁でいられる

友人の存在は、大人になると貴重です。

 

幸せと不幸の計り方は、人の数だけある。そして、

それらを見るための眼鏡の度数だって千差万別。

 

でも、考えてみれば、男と女の親密な関係って

「ものは言いよう」で成り立っているようなもんだ。

 

好きに理由なんていらない、なんて嘘。自分だけが

納得出来る好きの要素を積み重ねて、

相手をかけがえのない存在に仕立てあげるのだ。

 

自由に関しては、すごいとか絶大とか、あんまり重要じゃないのよ。

癇に障る自由であるか、ないかが問題なんだって。

 

いや、傍目には十分おろかなのでしょうが、男女関係に

おいては、第三者を巻き込まない限り、常に自分が花形役者

なのであしからずご了承ください。

 

世の中には、そこで罪の意識を持たないあんたみたいな人間を

忌々しく思うのよ。男女のことに限らない。
人は他人に、嘘でもいいから、罪の意識を持っているって

表明してもらいたいものなのよ。

 

つまり、私達は、生きるための要素の配分が極めて似ていたのだ。

そんな人間には滅多にお目にかかれるものではない。

 

桃ちゃんみたいな、ひとりですっくりと立って、自由をものに

しているような女を見ると癇に障って仕様がない。

そう感じる人種が世の中にはいっぱいいるんです。

 

 

 

 

lover(恋人) wife(妻) husband(夫) 

 

それぞれの視点から書かれていて、

 

その時々のそれぞれのココロの描写がやっぱりPOPで。

 

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重くなって、ドロドロになりそうな話なのに、

 

そうならないように、でも、いろいろ考えさせられる

 

そんな1冊。

 

 

途中から、どうなる???

 

ってなったラストは、

 

そこに落ち着く?!?!

 

みたいな展開となりました(笑)

 

 

タイトルの血も涙もないw

 

「血」と「涙」の使われ方が、お見事でした。

 

 

詠美ワールドにどっぷり浸れる1冊♪

 

 

 

 

 

詠美さんの世界観も、選ぶコトバも流れるリズムも話の展開も、


なにもかも好きだなとあらためて^_^



山田詠美さん好きの方は、是非!!読んでみてくださいね♪



なんてことを思いながら、次は何を読もうかと楽しんでいた夕暮れなのでした。

 

 

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