ビートたけしさんの本を読みたくなって、
図書館で聞いてみたら、
読みたかった本は、
まだ入るかどうかわからないけど、
「アナログ」なら、取り寄せられるとのこと。
そっちは、まぁいいかな~と
思ってたんだけど(笑)
せっかく調べてもらったから、と、
予約させてもらっていて。
入ってきた、との連絡があったので、
借りてきたので、お出かけのお供にww
お笑い芸人で、映画監督で、作家で、
なんとも、多才・・・
多才、だなんてありきたりな言葉で
片付けていいものかもわからない人ですが、
読み始めた瞬間に、
ガツンと引き込まれてしまった、
そんなお話。
会話のテンポのよさや、センス、
もちろん笑いのセンスも
ふんだんに散りばめられていて、
何度となく笑ってしまうやり取り。
会話が延々とかぎかっこで書かれてるのに、
それがちゃんと成立するって、
すごいことだな~と。
なのに・・・
いや、
だからこそ。
そこに、孕んでる切なさとか、
さみしさとかが、
なんともココロにくるわけで。
アナログの恋愛。
デジタルの時代だからこそ、
響くのかもな~。
帯にあったコトバ。
「愛するって、こういうことじゃないか?」
凶暴なまでにピュア、初の書き下ろし恋愛小説。
凶暴なまでにピュア・・・
まさに、そんな感じ。
ピュア・・・・純粋さって、
時に凶器、だったり、
驚異だったりするのかもな。
そしてこれも、帯にありました。
「お互いに会いたいと思う気持ちがあれば、絶対に会えますよ」
すべてがデジタル化する世界で悟とみゆきが交わした、たったひとつの不器用な約束。
素性も連絡先も知らないまま、なぜか強烈に惹かれあう2人の、「アナログ」な関係が始まった――――
誰かを大切にするとは何かを問いかける渾身の長編。
悟とみゆき。
そして、それを取り巻く人たち。
それぞれのキャラもしっかりとたってて、
脚本みたいな小説。
だから、
映画を観終わったかのような読後感だったのかもな。
映画監督ならでは、
なのかもしれませんよね。
映像が、次々に浮かんでくる小説って、
すごいなと。
なんてことを思いながら、
いろいろ調べていたら、
そもそも、映画のプロットとして、
書き始めたのが最初なんだそうです。
なるほどww
移動の合間に読んでいたのですが、
帰り道のバスで、
クライマックスになり、
まさかの号泣(笑)
公共の乗り物で号泣しながら読んだ本は、
「ビューティフルライフ」以来かも(笑)
ネタバレになるといけませんので、
これくらいで(笑)
幸せな気持ちになんて、大切なものが一つだけあれば、
なれるものなのかもしれない。
このフレーズにやられましたww
そして、
この言葉が、
この小説のすべてなのではないかと。
ものすごく新鮮で、
私は、好きだったな^^
好き嫌いはあるのかもしれないけど(笑)
才能がある人って、
そもそもが違うんだろうな~
なんてことを、
まざまざと見せつけられた感じ(笑)
とにもかくにも、素敵なお話でした。
是非、読んでみて欲しい1冊。
今年最初の小説が、これで、よかったな~
なんてことを思っていた1月最後の夜なのでした^^