竹中半兵衛ツアー第二回 その2

 

 私が竹中半兵衛公の菩提寺さんに伺った時にお寺にはどなたもおられず、今年はやはり来るべきではなかったと思いまして、半兵衛公のお墓にお参りして、境内を散歩しておりますと二人のご婦人がお墓参りにみえました。

 早速お一人に"私は去年このお寺の奥様に半兵衛公の法事に出席を許可して頂いたのですが、誰もおられません。奥様はどうなさったのですか"とお聞きしました。

 すると"去年ご住職が亡くなられて、奥様はこのお寺ともう一つのお寺を管理しなければならなくなったので、普段はこちらにはおられません。私はもう一つのお寺を知っていますので、ご案内しましょう"と言って下さったのです。

 どこから来たのかわからない者になんと親切な方だろうとびっくりしましたが、お言葉に甘えようと思い、その方の車に乗せて頂きました。もう一つのお寺に着きましたが、やはり誰もおられません。私はがっかりしましたが、またその方は"この町のお世話をなさっておられる方々がいらっしゃるところに行きましょう。このお寺の住所と奥様のお名前をご存じだと思いますよ"とまたそこに連れて行って下さいました。

 心からのお礼を申し上げて、私は車を降りました。その建物のドアを開けようとしましたが、また鍵が掛かっておりました。誰もおられません。ここまで来たのだから今年は諦めて帰ろうと辺りをぶらぶら歩いて5,6分経った頃その建物の横の駐車場にどんどん車が来て、何人もの人が降りてきました。

 すかさず私はその中のお一人にまた事情をお話ししましたら、"所長ならこの町の地図をお持ちだから、すぐに来られますから、少し待って下さい"とまたも親切に言って下さいました。

 所長さんが来られるとすぐに事務所を開けて下さったので、地図で住所が分かり、奥様のお名前も教えて頂くことができました。

"きっと来年きます。本当にありがとうございました"と言って私が帰ろうとすると"あなた、どこのホテルに泊まるの"と他の方に問いかけられましたので、名前を言いました。すると、送ってあげましょうと言って下さったので、今度も図々しく車に乗せてもらったのですが、途中運命の電話がかかってきました。

 その3に続く