竹中半兵衛ツアー第三回その2

 

 半兵衛公の位牌を見られなかったので、お墓参りに行く途中に見つけた林の傍らの、"竹中半兵衛の墓"と書かれた矢印が書いてある布の所に戻りまして、タクシーの運転手さんに待ってて下さいとお願いして、私は矢印の方に向かって林の中に入って行きました。

 

 入るとそこは視界30センチの朦朧とした世界で、木々と黄緑色のもやで足元も見えません。どちらに行けばよいかすぐに分からなくなってしまいました。どうにか迷いながらタクシーのところに帰りまして、運転手さんに分からなくなって戻りましたとお話しましたら、僕が入って一緒に探しましょうと言って中に入って先を歩いてくれました。彼は前に来たことがあるようで、目印が先にあるはずだと懸命に進んでくれました。

 

 少し進むと矢印が見えて、迷ったりしながら少し進むとまた矢印が見えるというように矢印を必死で探して20分も経った頃、苔むした大きなお墓を遂に見つけました。半兵衛公のお墓だろうと近寄って、一生懸命墓碑を読もうとしましたが、厚い苔がびっしり付いていて、字ははっきりとはわかりませんでした。墓前でお参りして、運転手さんと二人で何とか車のあるところに戻れました。

 

 三木市内のホテルで何冊か三木市のガイドブックを探しましたら、位牌があると紹介されているお寺のちょうど裏山にお墓が立っていることが分かりましたので、やっぱりあのお墓は半兵衛公のお墓だと納得しました。

 

 17.でお話しましたように、せっかく兵庫県まで行くのだからと前日にまず京都で新幹線を降りて、大学時代の友人とお茶をして、そのあと大学時代4年間アルバイトをさせて頂いたお店の奥様をお尋ねして、3時間ほどお話し致しました。

その翌日大阪まで行き、9年ぶりに叔父とJR大阪駅で会いまして、楽しい時間を持てました。三木に行った後神戸で学生の時に好きでよく食べていたシュバルツベルダーキリッシュパフェをユーハイム神戸本店で64年付き合っている親友が付き合ってくれるので一緒に食べました。

 

 竹中半兵衛ツアーを三回させて頂きましたが、いつもその土地の人々のお陰で実現できたと思っております。そしてその土地に住んでいる友人や叔父や奥様にお会いできたことを幸せに思います。


  次のツアーは半兵衛公の"虎御前の太刀"を見たいので、所有の京都の美術館に問い合わせを2年間していましたが、閉館中で無理だと言われ諦めて、アメリカからの日本刀返還で最初に寄贈を快諾して頂いた備前長船刀剣博物館の学芸員さんが林原美術館に移動になられていたので、ずっと半兵衛公の甲冑だと言われたけれど、研究でそれは違うと分かったものがあるから、それでも良ければ展示の時に知らせると心遣いされていましたので、第四回は岡山行にする事にしました。いつかまたお話しましょう。

 今年の大河は"豊臣兄弟"なので、半兵衛ブームが起こって美術館に行きたい人が増えて、要望を出して頂いたら、刀を見られるかもしれないと密かに思っています。