僕らはみんな 生きている
生きているから フガフンガー
ようこそいらっしゃいました。
え?
読むの?
僕らはみんな 生きている
生きているから フガフンガー
階段の下に虫がいた。
まさに虫の息と言うべくよたよたと地を這う、カナブンのような虫が。
気持ちが悪いから、軽く蹴飛ばした。
そいつはひっくり返 って、必死にもがいている。
またうつぶせになったかと思うと、僕のほうに向かってきた。
さっきより、少し早い。僕を敵視している。
近づいて来たから、また蹴飛ばした。
虫は嫌いだから。
そいつはまたひっくり返った。
だけど、今度はピクリともしない。
死んだのかなと思い、顔を近づけたその刹那
「パチン」と大きな音を立てて飛び跳ねた。
おそらく1mは飛んだんじゃないかな。
仰向けの状態で飛び跳ねたのだ。
僕はびっくりして、1歩下がった。
また跳ねるんじゃないかと、様子を見ていた。
虫は動くことはなかった。
虫の断末魔を聞いた気がした。
だたそれだけのことが忘れられない。