「ジェンダー論」の教え方 | おもしろがりじょーず

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ジェンダーについて
少しずつ学んでいこうと
思い、
女性会館で
本を借りてきました。

『「ジェンダー論」の教え方ガイド』という本の副題は
「女子大生のための性教育と
エンパワーメント」です。
沼崎一郎先生の女子大生への
ジェンダー論の授業実践の様子が書かれています。

この本を読んでみて、
自分自身も固定観念に縛られて生きていることに気づかされ、
まずは視野を広く持って、
正しい知識を学ばなければと思いました。

例えば生まれつきの体は
男女2種類だと思い込んでいたのですが、
実は女性、男性、
その中間(半陰陽)などがあり、性差はグラデーション状態にあるというのです。初めて知った概念でした。

インドにはヒジュラという
男でも女でもない第3の性があるそうです。
また、アメリカ先住民のモハブ族には
4つのジェンダーがあります。
体の性と仕事の好みにより
以下の4つがあり、
例えばアラハとオトコの結婚は
OKなのだそうです。

つまり生物学的性差も、
文化的に作られたジェンダーも
男女2つでなく
幾つでもいいのですが、
文化や時代によって
思い込まされているようです。

ジェンダーの続きは
セクシュアリティ
(性自認と性指向の組み合わせ)
の話です。
LGBTの言葉は聞いたことがあっても
やはり異性愛(ヘテロセクシュアル)
が普通だと思い込んでいました。

同性愛(ホモセクシュアル)
両性愛(バイセクシュアル)
無性愛(アセクシュアル)
の人もけっこういて、
異性を好きにならなきゃという
思い込みの罠にはまっていたことに
気づかされました。

先生が女子学生に
「男に興味がないという人も、
全然異常ではありません。
男に惹かれなければ
女に惹かれると
決まっているわけではないし、
性欲がなくたって全然OKなんだからね。」
と念押しすると、
「無理して恋愛しなくてもいいのだ
とわかってホッとした」
といった感想が結構あるそうです。

異性に興味がないという相談を
受けることもあるけれど、
自分の偏見で
寄り添うことが不十分にならないよう
肝に銘じようと思いました。

授業の後半で理想の男のポイントを
先生が書き出してくださいます。
これは世の男性にも知らせたいです!

1自分のことは何でも自分でできる男
   (料理も掃除も洗濯も)
2あなたが側にいなくても平気な男
3あなたを自由にする男
4あなたの話を、最後までしっかり聞き続ける男
5.何事も独りで決めず、必ずあなたの意見を聞く男
6あなたの夢を、心から応援してくれる男

女子学生たちはざわめくらしいですが、
私も結婚前に教わっていれば・・
と残念に思いました。

未来ある学生さんには
この本のエッセンスを
伝えたい、伝えよう!と思いました。