毎日、モスクワで
基本引きこもりの生活をしているが、
久しぶりに先日、
家族で遠出をしてきた。


行き先は
モスクワの南へ165キロほどの
距離にある、
トゥーラという街。


産業都市で、
昔から、
兵器やサモワール(ロシアの湯沸かし器)、
アコーディオンなどが製造されてきたらしい。


遊びに行った時期は
モスクワではまだほとんど
雪が降っていなかったが、
トゥーラへ向かう道中は
うっすらと雪が積もっていた。



2時間ほどのドライブで
トゥーラに到着!


レーニンさんだ!







しかし、
寒いな…


と思ったら、
この日の気温はこんな感じでした↓


しかしロシアでは
どんなに寒くても
人々は赤ちゃんを外へ連れ出し、
外気浴をさせる。


右下のベビーカー、見えるでしょうか。
おばあちゃんがベビーカーを引いていた↓


いや、寒かろう…
ただでさえこんなご時世だし、
お家にいてもいいんじゃ…
と思うが、

結構な吹雪でも外気浴させているのを
よく見かけるため、
もう、させなあかん、ていう、
文化なんだろうと思っている。


さてこのレーニン広場に
とてもシックなレンガの正教会があった。


こちらは、聖母マリアの被昇天を称える
大聖堂で、
色合いから、ブラックチャーチとも
呼ばれているらしい。



中は厳かで美しく、
とても静かな空間であった。






敬虔な信者の方が
何度も十字を切り、頭を垂れていた。

この情景を見ると、
自分にはない、
信仰というものの尊さを感じて、
いつもなんだか、感動してしまう。




マリア様が美形すぎて驚き






世界がこんな風になるまで、
私たち家族は
ロシア内やヨーロッパをよく旅していて、
そうすると必然的に
キリスト教に関連したところを
観ることが多かった。



そのため我が家の子どもたちは、
しまいには
「キリスト教飽きた」
という暴言を吐く始末だったのだが、
(本当すみません)


久しぶりに経験した
美しい教会に
思うところがあったのか、
下の娘(6)は、
なかなか教会から出たがらず、
もっと教会にいたいと言うので驚いた。

本当に、
心が浄化されるような空間でした。




とはいえ、
教会から出た途端に
「雪に傘で字を書く」という
遊びに熱中しておりましたが




そして次に
サモワール美術館へ行ったのだが、
残念ながら工事のため
休館であった。


観たかったな〜サモワール





そして
トゥーラのクレムリンへ。
整備されていてとても綺麗でした。






その後は、
国立武器博物館へ!

戦車が10台以上並べて展示してあり
すごい迫力。







ほんと、度肝を抜かれる
デカさでした



中は、ひたすら銃などが
陳列されていたのだが、





このような、
喋る映像もあり、なかなか興味深かった。


第二次世界大戦の際も
このトゥーラの武器工場は
重要な役割を果たしたようで、

大戦時の一連の記録映像も
観ることができた。

敗戦国の人間として、
戦勝国の記録映像を観るのは
なんとも言えない気持ちになったが、
子どもたちとも、
少し戦争の話をすることができた。

まだあまり意味は分かっていなさそうではあったが、
戦争の映像を観ながら
戦争の話をすることができたのは
いい機会であった。





武器博物館の近くには、
こんなオブジェも。
ポップだわ



そして最後に、
トゥーラ名物のプリャーニク(ロシア伝統の焼き菓子)の
博物館へ行きたかったのだが、
16時の閉館時間に間に合わず、
涙を飲むことに。


左のドアが、博物館の入り口



仕方がないので、
隣接のお店で、
プリャーニクを買って帰りました。





購入したのはこちらの左の方。
右のマトリョーシカは、
武器博物館のお土産店にて。



本当はもう一つ
プリャーニクを買ったのだが
帰りのクルマでちょっと食べてみたら
止まらなくなり
食べ尽くしたため
写真がありません…


ジンジャー風味で
サクサクもっちり、
ジンジャーブレッド的ではあるのだが、
でも中にジャムが入ってたりして、
よりお腹にたまる感じで、
美味しい。


スーパーでも売っているが
トゥーラのプリャーニクの方が
美味しかった…
もっと買えばよかった…



お店にも、
お客さんが次々とやってきて、
もりもりプリャーニクを買っていた。

あるおじさんは、
買って早々、
お店のドアから出た途端に
むしゃむしゃ食べながら
自分の車に向かっていた。
店の目の前に停めてるのに、
車まで我慢できなかったおじさん…

気持ちは分かるぜ!



そんなわけで
駆け足観光のトゥーラだったが、
久々の遠出だったこともあり
とても楽しかった。

あまり出歩かない方がいいのかもしれないが、
やはりたまに違う空気を吸いにいくのは
大切だなと感じた週末でした。


まあ帰りは案の定
ダーチャ渋滞(郊外の別荘=ダーチャから
モスクワに帰る人たちによる
ひどい渋滞)に巻き込まれ、
帰宅に3時間以上かかったけれども…
しゃあないですね