「大森さん、明日6時起きでメトロ乗るよ!」「え、車じゃなくて!?」「そう、撮影だよ。せっかくパリで撮影しているんだから、プロフィール写真は、メトロ乗る大森さんだよ!」そー来たか!?てなわけで、カメラマン日置武晴氏と私は、朝のまだ混んでいない1番線に乗り込んで撮影。
それが、本のコンクール、2003年にデザート部門で優勝した「パリジェンヌがつくるお菓子とデザート」という本になったのでした。この本には、エルメさんの序文もいただいています。
先日の「基本の焼き菓子」(仮タイトル)本、2回目の撮影で、ケーク・サレを入れたんだけど、ケーク・サレと言えば、なぜか日置さんを思い出す。道半ばで亡くなってしまって本当に残念。独特な個性と特殊な才能を持ったカメラマンだった。3冊目の本「私のフランス地方菓子」では、撮影3回目で編集者と意見合わなくて、ぼく、辞めます宣言されたり、フランスでの撮影は、自ら車運転して、パリの一歩通行もほぼ知り尽くしていたのにはびっくりした。
ケーク・サレは、お菓子でなく野菜などが入った惣菜ケークなんだけど、実は、フランスでは2000年くらいまでは、ほとんど見かけることがなかった。ディジョン方面では、伝統的にマスタードを入れたそれを作っていたようで、ボン・マルシェなどで売っていたりしたが。
これを世に広めたのが、一人の主婦。ソフィー・デュドメイヌさん。家で作っていたそれらを、ある日マルシェで売ることにしたら大好評となり、編集者がきて、あなた本出さない?
とそこから、ソフィーは、みるみるうちに料理界のスターになり、テレビ番組に出まくり、何冊も本を出して、エルメやアラン・デュカスとコラボも!
ということで、パリジェンヌの本にも、ケーク・サレを入れようとなって、日置さんの運転で、パリ郊外のお宅までおしかけて、作ってもらったのです。
今まで何人ものカメラマンさんにお世話になったけど、皆さん本当にプロ意識高くて、脱帽です。
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