何故産まれたかも知らない

何故死んでいくのか、死んだらどうなるのかも知らない


最初と最後がわからないのに


何故生きているか

何のために生きるのか


そんな事がわかるわけがない


ましてや、何が正しいか間違いかなど


皆目検討もつかないほど人間は儚いようにおもう


人間は自然で、人生は自然だ


ジャングルに入って崖から落ちたら

蛇に噛まれたら


これは間違えているというのか


そういうものだ


望んだわけでないのに我々はジャングルよりもジャングルの中にいる


その中では草も虫も水もバクテリアも虎も

ただの生命の循環だ



今日も誰かが誰の何が良くない、これが素晴らしい


世間のここが良くない。ここが良くなったと

つぶやく


物事の良い悪いがわかるほど賢いなら


自分一人の状況など容易く変えられそうなものなのに



どんな状況も



あるものは仕方ない



雨が降るのに怒っても悲しんでも

あるものはある


正しいか間違いかは知るよしもないだろうが



何が楽しいかはわからないか


何が不快かは感じないか



世界とは自分の手の届く範囲のことだけだ



あるものは仕方ない



ないものも仕方ない



それでも望める

どんな自分でいたいかは選べる

いたくないかも



ほかにすることないだろう



どっちみち、時間はすすむから



僕らが認めようと嫌おうと

風もまた吹くだろう




世界とは手の届く範囲


一生とは思い出せる範囲


自分とはそれを見ている空っぽの容器だ



明日も良い日だったらいいなぁ