雄物川水系管内には、様々な伝承行事、隠れた名所等があります。

春(4月)はかしま様つくりに始まり…

 

 

夏になる前には梵天が沼に入る。

 

暑くなったら清水に涼をとりに行く

 

横手平鹿地域の、最後の夏祭りを楽しめる。

伝承行事は1年を安泰にしてくれました。

今年度は平成から令和への変化を体験した、活動組織の事業となりましたが、農業農村を取り巻く環境も、文字通り変化の著しい時代に突入していると思います。一段落したところで、実施済みの主な事業です。

春~夏の堰払い

 

 

共同草刈り

 

 

抑草シートの設置

 

次年度以降、時代の変化を取り込みつつ、構造変化への対応も強いられてくる事になると思いますが、組織一丸となって、活動を進めていきたいと思います。

H31.1/15(火)醍醐地区の伝承行事である、『たいまつ焼き』が行われました。その内の金屋集落の行事を、ブログアップしてみたいと思います。

この醍醐地区はその昔『刀鍛冶』が多く居た地区であり、火の神様を奉る行事が、時代を経て現在の形になったと言われています。

 

○各家庭で、お手製のワラを持ち寄り、集まります。いわゆる『どんど焼き』の行事とは違い、注連飾りを焼くのではないとの事。

○幻想的なミニかまくらロードの入り口で火をつけ…

 

○盛大に燃えさかる5本の松明に向かいます。

○燃えさかる炎を見つめ、それぞれが思いを馳せます。

 

 

○祭りが終わってお楽しみ、みんなでおしるこを頂きました。

 

 

 

 

H30.8/22(火)、田根森地区新町集落の伝承行事である、『鹿嶋送り』が行われました。

○新町は街道沿い、鹿嶋さまに思いを込めて集落を練り歩きます。

 

○子どもたちは、練習の成果の発揮の場所です。

 

○蒸し暑い夜でしたが、沿道の人々の活気は、例年の通り盛況でした。

 

○最後には船を倒し、月明かりの下に鹿嶋人形が佇む姿が印象的でした。※油川幹線排水路沿い

 

今年度から広域化となりました平鹿地域の活動組織ですが、吉田地区活動組織の内、『清水川端支部』では、研修活動に力を入れて取り組んでいます。

今年度も多くの構成員の方々に参加して頂き、「成瀬頭首工」と「成瀬ダム建設現場」の見学を、実施しました。

○「成瀬頭首工」は、横手市増田町真人地区にある農業水利施設です。一級河川の成瀬川を堰き止めて幹線用水路に流入させ、約1,500haの農地を潤す、横手盆地の農業になくてはならない存在です。参加者には農業者の方が多く、とても熱心に見学されていました。

 

○さて、この頭首工の水源である成瀬川は、上流部に水がめとなるダムがこれまで存在しなかったため、少雨による干ばつあるいは、急激な大雨による増水のリスクが高いという問題がありました。こういった利水・治水上の不安を解消すべく、上流部に現在建設中なのが、2つ目の見学地「成瀬ダム」です。

○農業利用の他、洪水の防止、水道水の確保、発電など人々が安心して暮らせるよう多面的な効果が見込まれています。

○現在、国道や河道の迂回ルートが完成し、ダム工事専用道路の敷設の真っ最中。ダムの担当者の方から説明を聞いていると、そのスケールの大きさには驚くばかりです。


 

 

○なんと、その工事中の現場へ下りていき、見学をする事ができました。完成の暁には二度と同じ目線には立てないであろう場所。とても貴重な体験となりました。


○前日の大雨に少し不安を抱きながらのスタートでしたが、両箇所とも天気が崩れる事なく終わり、良い研修にできました。来年、再来年と変貌していく成瀬ダムの姿が楽しみですね。