現在、テレビ局は特番の時期だが、ここらで2007年夏のドラマで気にかかる作品をチェックしていこう。
今回はTBSから。
○地獄の沙汰もヨメ次第(7/5スタート 木曜PM21:00~)
ドラマとしては定番の、嫁姑モノ。江角が嫁で野際が姑、舅が伊東四郎。
で、ドラマをよくご覧になる方には既にお分かりかと思うが、このキャスト、同じくTBSの「トリプル・キッチン」(2006)そのままなのである。と、いうことはおおよそのスジは見る前から掴めるのではないかと。
このドラマの源流は「ダブル・キッチン」(TBS 1993)にある。
92年に放送された「ずっとあなたが好きだった」(TBS)を影とすればその対極にあるコメディー系ホームドラマで、これらは野際陽子のキャリアに箔をつける作品群となった。そして、「ダブル・・・」の時に嫁を演じたのが山口智子である。
当時、山口智子といえば女性があこがれる女性タレントの一人として名前の挙がる女優だった。いわゆるキャリアウーマンの成功像を演じることで、同世代の女性から高い支持を得ていた。山口と野際が丁々発止のバトルを繰り広げることで視聴者がうっぷんを晴らす、というシステムだったと記憶する。
問題は今の江角に当時の山口ほどの求心力があるのか、ということだ。かつて社保庁のCMに出つつも年金が未納だったという過去も乗り越え、今や母親キャラも定着させつつある江角だが、同世代の女性があこがれとして求める姿と一致しているかどうかははなはだ疑問だ。篠原涼子の方がイメージとしては一致しているかもしれない。野際と絡んで潰れるかどうかは別として。
時代は下って、かつてドラマのTBSと言われた同局は他局に水を空けられるようになり、魅せるドラマがなくなったように思う。10年以上経って「ダブル・・・」の焼き直しをしたのが良い例だ。
私は「トリプル・・・」は未見なので、これと「ヨメ次第」を直接比較することはできないが、こうも短期間で同じパターンを繰り返して大丈夫なのだろうか。こんなに野際陽子に頼りっぱなしで。単に空いた時間の枠を埋めたかったら、みのにまるまる一時間語らせた方がまだ番組になるのではないか、という余計なお世話。
唯一惹かれるのが、野際陽子と佐野史郎の黄金タッグ復活!作家と秘書という、本筋からは離れた位置づけだが、ここの出来次第で視聴率が左右されたらいいな、と思う次第。
- アミューズソフトエンタテインメント
- ずっとあなたが好きだった Vol.1
