桃ちゃん居なくなって、あの店どうするの。
桃さんじゃなきゃ嫌だ。
皆、そう言ってくれた。
ありがとう。
正直、楽しいことばかりじゃなかった。
ストレス溜めすぎて、何回も倒れて病院に運ばれて。
解消の仕方がわからなくて、揚句の果て病気になった。
入院して手術して、復帰した桃をまた迎え入れてくれた。
尊敬していた、当時の上司、桃が今まで居たスタッフの中で1番だって、そう言ってくれた。
だって、がんばったんだもん。
桃、本当にがんばったんだよ。
だから、嬉しかったんだ。
その人が居なくなってもがんばった。
がんばれって、いつも応援してくれたもん。
でも、もういいですよね?
違う世界が見たい。
まだ知らない世界を見たいんです。
だから、離れます。
寂しいけれど、悲しいけれど。
桃が選んだことです。
弱音も吐くかもしれない。
凹んで俯いて、涙するかもしれない。
それでも、選んだのは桃だから。