壊れる季節のあいさつ | 線香と数珠のお店 おもいや

日本人は季節の移り変わりに敏感ですし、季節感というものを大切にしています。

季節の移り変わりを楽しみ、そこに抒情的な感性を重ねる日本人

豊かな季節感は、日常生活に直結し、普段の挨拶でも天気の話からというのもめずらしくありません。

 

空を見上げながら、お互いの顔を見合わせもせず、

「よく降りますね」

「梅雨ですからね、ほんとうに」

 

「暑いですね」

「いよいよ本格的な夏が来ましたね」

季節に合わせて天気の話は絶えることがありません。

季節の移り変わりを楽しんでいます

 

しかし、最近は天気予報の様子がそういった挨拶を許しません。

 

 

雨の予報は、大雨、それに続いて洪水、氾濫、避難、警報などが伝えられます。

よく降りますねでは済まない。

線状降水帯などはすっかり定着した言葉になっています。

 

暑さの場合はこうです。

命に関わる危険な暑さとニュースで流れる。

実際に熱中症で多くの人が救急搬送され、亡くなる人もいる。

のんきに天気の話などできない。

 

雨も暖かさも人間にとって必要なもの

私たちの生活になくてはならないもの

だから厄介なのです

温暖化を人間が進めてきたこともあるでしょうが、地球そのものの変化もあるかもしれません

今や温暖化ではなく地球沸騰化( global boiling )だと先日国連事務省庁が発言しています。

 

相手は自然です

人の力の及ばぬことがあります

だから仲良く自然と一緒に暮らしていく方法をみんなで見つけようと

なのに

大雨、豪雨、猛暑、極暑は致し方ないかもしれませんが

血の雨はやめてほしいですね

人間同士なのですから・・・