嫌がっていた血液

治療日記


右手がしびれる。

神経を狭窄しているのか。

血流に異変が生じているのか。

はたまた両方か。

それとも、、、



Aさんは膝の上に手を添えて

ベッドに座っている。

しかし、僕の目には

脇を固めて右腕を伸ばしている。

そんな不思議なズレが

Aさんの体と重なって見える。

それとあやふやだが的を得て

なんとも不思議な情景が心によぎる。


嫌だけど

触りたくないけど

でも、頑張って触った。

やったんだ。


目で見える体は嘘をつける。

でも、命(心)に近い体の内側は

嘘をつけない。心に従順だ。

例えば、血液は触れたくない物、

怖いものから遠ざかる。

それが血の気が引くってことで、、、

Aさんの右手への血流はまさにそんな感じで

スムーズに流れていない。


お薬を飲んで

マッサージして

整体して

血液が流れるよう促すのも

解決策の一つだが、、、


シビレの1番の始まりで

体がAさんに気づいてほしいことは

嫌だけど、触りたくないけど

でも、頑張って触ったんだ。

やったんだってこと。


本来、血の気が引くほど、シビレが現れるほど嫌なことはしなくていい。

でも、そうも言ってられない時だって生きていればある。


もし、嫌なことを頑張った後は

自分に労りの気持ちを向けてあげよう。

「私、よくがんばったよ」と褒めてあげよう。


ベッドで横になるAさんの右手に

僕は両手を添える。


怖くて嫌がって

心臓の方へ寄っていた血液が

右手へ帰ってくる。

冷たくなっていた右手が

少しずつポカポカしてくる。


耳には届かない。

脳を経由しない。

とても小さく静かな声で

僕は「よくがんばったね。おかえり」と

Aさんの心に呟いた。


監修 柔道整復師 鍼灸師 枡井貴明


みどりおもいやり

大阪府大阪市住吉区

長居東2-4-17ハイツフクダ


治療費

大人

6000円(遠隔、出張9700円)

0歳〜高校生

3000円(遠隔、出張3400円)


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