サシバ・絶滅危惧種・小山市がチュウヒ初調査 | 思川-自然散歩-

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サシバ

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クリップ 小山市が、「思川豊田緑地=スポーツ・レクレーションの場=広い芝生広場」の開発計画をしている場所の直ぐ近くで、交尾をしている夏鳥のサシバです。このような状況にあるということは、営巣しているということになります。おそらく、このカップルと、もう一つのカップルが、営巣している可能性もあります。これらのサシバは、開発地は、もちろんですが、思川本流河川敷、堤防西側の田んぼで、狩りをしています。この付近は、生態系が充実しており、彼らの狩りの対象となる、カエル・ヘビなどが多数生息しています。サシバは、環境省により、絶滅危惧種に指定され、栃木県でも、準絶滅危惧種となっている貴重な野鳥です。小山市は、、『生物多様性おやま行動計画』を策定し、「小山市における自然と共存する自立・持続可能なまちの実現のため、渡良瀬遊水地や思川等の良好な自然環境の保全・再生」目指すとしながらも、調査もせずに、サシバを中心とする生態系等々を破壊しようとしています。この矛盾は、どのような考えから生み出されたもなのでしょうか・・・。開発計画の見直しをしなければ、小山市の恥となることは、確実です。考え直しませんか・・・・?。〔両毛線鉄橋上流、2015.4.28〕


クリップ 知人から、『下野新聞』電子版に、次のような記事が掲載されたとの連絡を頂戴しました(原文のまま転載)。これによると、市は、渡良瀬遊水地の一部と、外側を流れる与良川沿いのチュウヒの調査を、専門家の方々に依頼していたことがわかります。これを基に、市は、野鳥観察ハンドブックを作成し、啓発活動を行うとか・・・。チュヒは、環境省により、絶滅危惧種に指定されています。とても素晴らしいことだとは思います。しかし、調査は、遊水池の一部と、与良川沿いに限られ、種も1種のみのようです。しかも、思川沿いは、入っていないようです。チュウヒは、思川にもやってきますし、小山市の開発計画地には、やはり、環境省により、絶越危惧種に指定されている、サシバなどが生息しています。これらの調査は、行っておらず、開発を推し進めようとしています。『生物多様性おやま行動計画』の内容とは、ほど遠いものに思えます。せっかく、専門家の方々に依頼するわけですから、生物多様性を基本にした依頼をしていただけることを、切望します。

渡良瀬第2遊水地周辺、小山市が初調査  越冬チュウヒ確認 与良川沿いで狩りも
4月28日 朝刊

 【小山】市は27日までに、下生井地区の渡良瀬遊水地第2調節池と付近の与良川で、希少種チュウヒの生息を確認した。与良川周辺はえさ場として、ネズミや小さな鳥を捕獲していた。市は調査結果を踏まえ、野鳥観察ハンドブックを作成して観察会を開くなど普及啓発に努める。

 市によると、タカ科のチュウヒは体長50~60センチほどで、ヨシ原にすむ習性がある。渡良瀬遊水地では秋から冬にかけて約30羽が見られ、国内有数のチュウヒの越冬地とされる。

 市は、市側に位置する第2調節池やその周辺で、チュウヒに関する詳細な生息調査をしていなかったため、NPO法人オオタカ保護基金(遠藤孝一代表)に委託。同基金が2012年度から3年間にわたり、生息状況を調査してきた。

 調査の結果、第2調節池では調査日によって1~8回出現し、調査1時間当たりの出現回数は0・73回。与良川橋付近では1時間当たりの出現回数が12年度0・46回、13年度0・65回、14年度1・05回と推移しており、増加傾向にあった。