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前にも記しましたが、小山市の花、オモイガワザクラです。ソメイヨシノが終わるころ、満開となります。小山市が、「思川豊田緑地=スポーツ・レクレーションの場=広い芝生広場」の開発計画をしている場所の東側対岸にある修道院で発見されたものです。現在、皆さんの浄財により、思川の堤防などに多数、植樹されています。〔思川流域、2015.4.9〕
思川、思川と、盛んに記していますが、知らない方が多いと思います。前にも紹介しましたが、再度、簡単に記します。
◆思川の範囲
思川は、栃木県の旧粟野町(現鹿沼市)の山中を水源としています。
現在の思川の範囲は、左岸が鹿沼市大字上粕尾字発光路1040番地先、右岸が字足尾又1435番地先から渡良瀬川の合流点までと位置づけられています。流路延長、77.8キロメートルほどの河川です。
しかし、昭和40年(1965)以前は、鹿沼市の粟野川(あわのがわ)との合流までを粕尾川(かすおがわ)、そこから壬生町の黒川(くろかわ)との合流までを小倉川(おぐらがわ)、その下流を思川と称していました。
思川は、現在と比較すると、流域の一部のみで短かったのです。江戸時代の古文書などを見ていると、記載の異なるものもありますが、ほぼ同様の傾向がみられます。
市が開発を進めようとしている場所は、本来の思川の範囲内になります。
◆全国の思川
ところで、この思川という名前の河川は、全国にどれくらいあるのでしょうか。
以前、調べたことがあり、今も継続中ですが、北は山形県から南は鹿児島県まで、11の思川を確認することができます。
しかし、これらの河川と、このブログで紹介している思川との関係については、明らかにすることはできません。これからも、調査を継続して行けば、この他にも、思川を確認することができ、明らかにできる可能性もあるでしょう・・・。
また、思川と似た名称として、思出川(兵庫県に2河川、中町と姫路市)、重川(山梨県塩山市・勝沼町・山梨市)などがあります。さらに、新潟県には、思川・思川新田、茨城県にも思川の地名があること分かっています。
これからも、調査を継続して行きます。何か、情報がありましたら、ぜひ、ご教授、お願い致します。
1 思川・・・・・・山形県上山市・・・・・・・1級(4.8㎞)
2 思川・・・・・・山形県白鷹町・・・・・・・1級(5.3㎞)
3 思川・・・・・・新潟県十日町市・・・・・1級(2.6㎞)
4 思川・・・・・ 栃木県小山市など・・・・1級(77.8㎞)
5 思川 ・・・・・東京都荒川区など 現在は無し
6 思井川 ・・・長野県飯田市・・・・・・・・準用(1.5㎞)
7 おもい川・・ 静岡県袋井市 現在は無し
8 思川・・・・・・滋賀県水口町など・・・・1級(13.2㎞)
9 思ひ川・・・・京都府京都市鞍馬
10 思川・・・・・・福岡県太宰府市・・・・・・2級(20.7㎞) 市役所付近の川を称していた
11 思川・・・・・・鹿児島県吉田町など・・ 2級(15.5㎞)