今回の乃木坂楽曲名鑑は
5thシングル『君の名は希望』
収録曲からピックアップして
いきたいと思います。
5thシングル（2013・3・13）
『君の名は希望』売上31.9万枚
カップリング曲
共通曲『シャキイズム』
typeA収録曲
『ロマンティックいか焼き』
typeB収録曲
『13日の金曜日』
typeC収録曲
『でこぴん』
通常番収録曲
『サイコキネシスの可能性』
乃木坂5枚目のシングルとなる
君の名は希望ですが、全作の
制服のマネキンによって、良い
意味で崩された感のある乃木坂の
イメージを、再び引き戻すような
旋律の美しい楽曲で、秋元先生の
情景溢れる歌詞も相まって数多きJPOP曲の中でも秀逸なバラード
曲と呼べるのではないでしょうか。
今回のシングルでの、自分の
イチオシ曲は、文句なしにこの
表題曲となりますので、詳細は
後程、記載致します。
共通曲に収録されている
シャキイズムは3枚目の表題曲
走れbicycleに続きメガシャキの
CMソングとして使用されました。
思わず口ずさんでしまうような
親しみ易いメロディが特徴的で
MVでは学園のマドンナ的存在の
星野みなみを、男子高校生役に
扮した生駒里奈や生田絵梨華が
バトルを繰り広げて奪いあうと
いった面白い内容となっていて、
メンバー達の男装にも要注目の
作品となっています。
後にガールズルールやサヨナラの
意味等のMVを手掛ける事となる、
柳沢翔監督の、乃木坂初MV作品
でもあり、ライブ等でもよく披露
される人気の高い楽曲です。
typeA収録曲
ロマンティックいか焼きは
少しふざけたタイトルとなって
いますが、メロディ等はかなり
秀逸な作品でして、ワタクシが
AKB楽曲の中でイチバン好きな
『桜の木になろう』の作曲を
された横健介さんの作品です。
歌唱パートがかなり分散されて
各メンバーの、個性ある歌声が
聞ける事や、パート毎に入れる
合いの手も楽しく、ライブでも
頻繁に披露される楽曲となって
います。楽曲タイトルが長い為
ファンの間では、ロマいかと
略して呼ばれる事が多いですね。
typeB収録曲
13日の金曜日は、センターに
斎藤優里、フロントに伊藤万理華
齋藤飛鳥というキュートなふたり
を配した軽快なポップソングで、
現在でもファンに人気の高い
アンダー楽曲となっています。
ショッピングモール内で
ポップな曲に合わせて踊り出す
斎藤優里を筆頭に、一般の人々を
装ったメンバー達が続々と加わり
パフォーマンスを繰り広げていく
という、当事、流行り始めていた
フラッシュモブスタイルのMVが
話題となりました。
typeC収録曲
でこぴんは、白石麻衣・高山一実
橋本奈々未・松村沙友理という
『偶然を言い訳にして』歌唱の
メンバーに、深川麻衣を加えた
ユニット曲で、お洒落なお姉さん
ナンバー第2弾といった位置付け
の楽曲と言えるでしょう。
アレンジやMVも、お洒落要素が
満載で、当然ビジュアル面も
含め、女性ファンからの指示も
高い人気のユニット曲です。
通常番収録曲
サイコキネシスの可能性
この楽曲も連続して表題曲を
提供した、杉山勝彦さんが
共作として参加している曲で
素晴らしきメロディーが心地
よく耳に届きます。
乃木坂の楽曲の中では、あまり
認知度は高くないでしょうが、
個人的にはかなり好きな曲の
ひとつで、現在はバスラ以外では
殆ど聞く事がなくなりました。
出来れば、今度の全国ツアーの
期生ライブで、3期生あたりに
歌って貰いたいくらいの、隠れた
名曲のひとつです。
今回のシングルでのワタクシの
イチオシは曲は、やはり表題曲の
君の名は希望となります。
攻めの『制服のマネキン』に対し
守りの『君の名は希望』ではない
ですが、前作品のインパクトある
パフォーマンスから一転して
今度は合唱曲のようなスタイルに
変化させて、乃木坂のイメージで
ある、上品でお嬢様的清楚感が
溢れる楽曲に戻してきました。
秋元大先生が語る言葉や歌詞は
比喩表現したモノが多くいつも
そのボキャブラリーの豊富さに
驚かされるのですが、この楽曲も
希望や夢といった思いを擬人化
した内容の歌詞となっていて、
楽曲タイトルのとおり君=希望と
置き換えて歌詞の方を紐解いて
いけば、先生がこの詩で伝えたい
メッセージが見えてきます。
捉え方は、人それぞれで良いと
思うので、あくまでも自分なりの
おおよその解釈となりますが、
こういった事を伝えたいのでは
ないでしょうか。
これといって何の夢や希望を
持たずに生きてきた僕は、
これではいけないのではないか？
と薄々気づき考えていた。
そんな時にとあるきっかけから
自分はもしかしたらこうやりたい
のでは？これがしたいのかも？
こう頑張っていきたいとの思いを
抱き始める。しかしやり始めると
そんなに簡単には上手くいかない
何度も夢や希望を失いかけるが
それ無しでは生きられない自分が
そこにいた。そんな苦しい状況に
置かれても、何もなかったあの頃
より楽しく幸せを感じた。
色んな人に相談し、色んな話を
聞かせて貰っても、結局やるのは
自分で、誰もそれを与えてはくれ
ない事を知る。もがき苦しみ
涙した夜も幾度とあった。でも
それは自分が目指すモノを追い
求めている証。苦しい日々では
あるが、夢を追っている実感は
ある。毎日が同じように映る
かもしれないが、夢への足跡は
間違いなく続いている。
もしこの夢が例え叶わなくとも
この努力は決して無駄にはなら
ない。どんな時でもこのように
夢や希望に向かって歩むことが
人生を輝かせる一番の方法だと
信じて生きていこう。
自分のポテンシャルの高さを
みんな何にも解っていない。
だから、自分が本気でやりたい
事を探そう。努力を惜しまずに
出来る夢を持とう。
こんなに一生懸命になれる
自分がいたなんて、想像も
出来なかった。
未来がワクワクするような
生き方をしようではないか。
そうして積み重なった日々が
明日の自分を変えていく。
こんな感じのメッセージを
秋元先生は思春期の恋愛物語に
重ねあわせ、伝えているのでは
ないでしょうか。
どちらかというと不器用で
自分に自信がなく、積極的に
前へと出るタイプが少ない
乃木坂のメンバー達だからこそ
その真っ直ぐな歌声に、どこと
なく哀愁と、心を揺さぶられる
何かを感じでしまう気がします。
まだ楽曲をじっくりと聞いた
事がないって方は、是非一度
彼女達の心の叫びを聴いてみて
ください。