父が亡くなったのはもう20年以上前。
それでもまだ、ふとしたときに急に悲しくなる。
突然泣くようなことは10年以上続いた気がする。

数年前、たまたま手にした益田ミリさんの本。
自身の父親との別れについての本。
重すぎず軽すぎず、ほろっとさせてくれて、お父様への愛情を感じた。

私は何か悲しいことがあったとき、自分のことを大切に思って寄り添ってくれる人よりも、同じ経験をした人に慰められることが多い。
何よりタイトルがしっくりきた。
「永遠のおでかけ」
私の父も多趣味で、少ない休みの日もふらっと出かけるような人だった。
私はよくそれにお供した。

20数年、父はひとりで出かけたままだ。
そしてあの家に生身の人間として「ただいま」と帰ってくることはもうない。
でも、きっとどこかで見守ってくれている。
そしていつかきっとまた会えると信じてる。
それまでは、父に自慢できるようにいっぱい旅に出て、映画を見て、本を読んで、美味しいものを食べるんだ。