春から初夏、母は大忙しだった。

山へ山菜とりに行ったり、旅行に行ったり。

なにより畑。


カレンダーの裏の白紙に、よくどこにどの野菜を植えるか、の図を書いてたな。

もう明るくなってくるとじっとしていられず、5時前から起き出してた。

今の我が家の犬と同じ爆笑


膠芽腫が判明したのは5月。

母がいちばん忙しく、いちばん楽しくしている時期。

でも、あの春は元気がなかった。

「オクラもう植えないといけないんだけど、なんか行けない。どうしよう。」って、電話がかかってきたこともあった。

私は仕事前でそっけなく対応してしまった気がする。


やれることはやった、と思うときもあれば、ああすれば良かった、なんであのとき冷たくしたんだろう、と胸が痛くなる瞬間も未だにある。

でもそれも、母のことを忘れていないということで、噛み締めながら生きていこうと思う。


今、闘病中のご家族や大切な人と過ごしているみなさん。

後悔しないように。

でも無理はしないでね。