少しずつ話さなくなっていった母。
術後2ヶ月経った頃には、話してもぽつり、ぽつり、単語のみになっていった。
顔の表情もない日もあって、意思疎通はできているような、できていないような。
よくわからない状態だった。
でも時々いつもの母に戻った。
病院の談話室にいる母に近づいて行ったときの満面の笑顔。
台風で会社が早く閉まることになって、病院に寄ったときの「早く帰りなさい。」
私が冗談を言ったときの「また、バカなこと言って。」
夫がスマホを忘れて病室に戻ったときの「⚪︎⚪︎くん、ありがとう。」
ひょっとして母はせん妄がたまにあるだけで、基本は正常だったのかも、とも思う。
私たち家族はもちろん、人のことを忘れたり、わからなくなったりすることはなかったから。
母の性格上"話してもしょうがない。"って思ってそうだけど、
もっと不安とか、考えてることとか、「⚪︎⚪︎にへそくりあるよ」とか話して欲しかったな![]()