病気がわかってから半年ほど経ち、そろそろ家に帰ろう、という頃、

私は迷っていた。

介護を学ぶかどうかを。


私は元々、学ぶことが好きで、何かを始めるときとりあえず本を買う。

第一歩は必ず知識を身につけること。

そんな私は家で一緒に暮らすにあたって、介護知識を身につけたかった。

どうせなら全般を学びたいと介護職員初任者研修の資格を取れる学校へ行くことにした。


学校では8割が現役の介護施設で働く人で、残りは今後介護の仕事に就こうという人だった。

私みたいな理由の人はいなかったけど、それまで全く接点のなかった介護という分野を覗くことができて楽しかった。


人によっては学校に行く時間があるなら、残り短い母と過ごした方がいいと考える人もいると思う。

私ももちろん迷った。

でも、残された期間がどれくらいあるのかわからないなかで、私は私ができるベストを尽くしたかった。

そのためには知識が必要だった、私の場合は。


家に戻ってから夜のオムツ交換は家族が担当することになった。

介護職員初任者研修を修了した私は、もちろん看護士さんに褒められた照れ