190_シャボン玉おもちゃの特許出願はいつ頃されていたのか? | 弁理士ブログ~日々知財日和~

弁理士ブログ~日々知財日和~

【知財を話そう】
身の回りのビジネスに知財を重ねた内容で、
『読んだら誰かにちょっと話したくなる』をコンセプトに書いています。
★ToreruMedia新米ライター(2021.7~)

 

こんにちは、オモチです。

身の回りの商品、サービスに知財を重ねた内容で、

『誰かにちょっと話したくなる小ネタ』をコンセプトに、記事を書いています。

右矢印Twitterはこちら

 

今日はシャボン玉玩具の特許に関する記事です!

 

  インパクトのあるシャボン玉おもちゃと、その仕組み

先週、主人の同僚の集まりに参加した際、
子供達に大人気だったシャボン玉のおもちゃ。

 

 

自動でシャボン玉がどんどん出てくる!!
子供達が興味津々で、次々に集まってきて面白かったです。
大人もついつい興味が向いてしまう。

横から見ると、こんな感じです

 

 

 

 

結構なスピードでシャボン玉が生成されていくので、インパクト大きいですよね。

 

この記事を読んでくださっているみなさんは、大体想像はついていると思いますが、
まず、このシャボン玉おもちゃの仕組みを簡単に説明します。
穴の開いた円盤が回転しています。
本体の底側にはシャボン玉の液が溜まっていて、上側には送風口があり、円盤の背後から風が吹き出される構造になっています。
円盤が回転することにより、【底側】円盤をシャボン玉の液に浸漬→【上側】円盤の背後から風が吹き出されることにより、シャボン玉を飛ばす動作が繰り返されるのです!!
なるほど、素晴らしい!!

そして、そこにいた大人たち(私以外はみんなエンジニア)が次々に口にしたこと
『こういうの、特許とかになってそうだよね、、、』

ということで、調べてみました!!
※本記事では、この商品自体と特許の関係は割愛させて頂きます。
 

  シャボン玉玩具の特許はあるのか?〜US編〜

今回、調査した結論としては
【自動でシャボン玉が生成される技術の特許は、米国で50年以上前に出願されていた】

想定していた以上にかなり前からアメリカで特許出願されていたようです。

ーーー
特許番号:US2452794A
発明の名称:Bubble making machine
出願日(優先日):1946.01.18
発明者:Saachy Thomas
ステータス:Expired - Lifetime
GooglePatentsへのリンクはこちら

ーーー

 

こちらの特許の出願年は1946年!!
開口部(シャボン玉ができる部分)が連なって円形になっており、上部には送風が出る開口が設けられていますね。


このようなシャボン玉のアイデアが、アメリカでは1940年代には既に存在しており、さらに特許出願もされていたとは、意外でした。


 

  日本でも特許出願されているのか?

さて、日本ではこのようなシャボン玉が自動で生成される特許が出願されているのか?いつ頃出願されているのか?も見て行きたいですね。
日本でも同様の特許出願を見つけましたよ。
こちら

ーーー
発明の名称:シャボン玉生成装置及び同装置を用いたシャボン玉でディスプレイ方法
出願日:2016.1.22
出願人:株式会社アイガッシュ
ステータス:拒絶査定
ーーー
2016年に出願されています
円形に連なった開口部が回転しており、上部に送風口が設けられている構成になっています。

送風口には偏光部材が設けられており、シャボン玉の液が浸された開口部に当たる風の向きを変えることで、より一層シャボン玉を生成しやすくしているのもポイントとなっています。


※この日本の特許出願は拒絶査定が出ており、引用文献として挙げられていたのが上のUS文献でした。
引例としてUS文献が挙がっていたということは、日本ではこれまであまりこのような特許出願はされていなかったのかもしれません

 

 

  おまけ

①シャボン玉玩具の特許分類(FI)

こちらに見つけました

シャボン玉玩具が、喫煙玩具とひとまとめになって特許分類が付与されているのが意外でした。確かに、人の動作としては似ている?(似ているか?)
FIではシャボン玉玩具に限定された分類が設けられ、さらに下位に「口で吹く操作をしないでシャボン玉を形成するもの」分類が設けられているので、サクッと調査ができました。
 

②冒頭のシャボン玉玩具はどこで購入できるのか?

持ち主さん曰く、ダイソーで購入したとのこと。

300円で購入できるようです!

とてもわかりやすいブログ記事がありましたので、リンクを貼らせていただきます。

 


最後までお読みいただき、ありがとうございます!

-------

クリックすると

知財系の皆さんの情報発信が見られます↓

 

今まで多くの方に読んで頂けた記事一覧はこちらから↓

ダイヤオレンジ2021.7より、Toreru Mediaにて記事を投稿していますダイヤオレンジ


にほんブログ村

omochi