①、②からの続きですニコニコ


その彼とはその後も長く付き合いましたが

その時の事を話したことはありませんでした


なんか‥無かったことにしたかった




その後、車が必須の地方に住んでいる人ともお付き合いしたりもしました


さすがに運転に慣れてはいたけど

「都内は怖くて運転出来ないよショボーン」との事で

彼の地元以外でデートをする時は電車移動でした


私の地元の親戚や友人たちも同じように言っているのを聞いたことがあったので

そういうもんなんだろうなと特に気にせずにいました




そして現れます真顔


首都圏在住 車持ち 仕事は都内で車通勤

電車嫌いで何処へでも車で行きます 

夫です


夫は18歳の時からの友達(たまに同じ飲み会で顔を合わす知り合い程度かな)だったので

車を持っていることは知っていましたが

都内まで車通勤していることは知りませんでした


ある時

「すごいねー東京運転出来るなんて」

と言ったら

「そう?電車より簡単だよ」

と言われたのを覚えていますにっこり




私のことを好きだと言ってくれて

脈はなさそうなのに車で色々なところに連れ回してくれて

そうしている内に気付きました


こんなに安心して車に乗っていられるの、父以外で初めてだ


そして起きる急ブレーキ


サッと左手を私の前に出し

「ごめんごめん、もちみ大丈夫?」



これだけで

「合格‼︎お付き合いしましょう」

とはさすがになりませんでしたが笑


「すごいね!やるじゃん!かっこよかったよ今」

と言ったと思います





その後もっともっと夫を知り、好きなり結婚をし、

私の実家へ向かっている道中で

「いやぁしかし遠いよねぇ

 せめて片道2時間くらいだと助かるんだけどなぁ」

と私が言ったら

「もちみが乗っていなければ2時間で着くかも笑」

と言った夫




今でも思い出します


「もちみが乗っていなければもっとスピード出しちゃうんだけどなぁ笑」

と言っていた父を




運転がうまいって臆せず都内を走れることじゃない

同乗者にどれだけの安心感を与えられるか



教習所に通い出してから車の運転の難しさを知り

父と夫の偉大さを再確認しました

(顔は全然タイプじゃないのに

 夫がイケメンに見えている最近ですおねがい


父が家に飾っていたものです


随分前に娘たちの誰か(三姉妹ですニコニコ)から

バレンタインデーにもらったものだろうな

(このブランデーまだ飲めるのかな)