北海道名物きびだんご



00001



 駅前にあった露天商の物産店で偶然に発見し、あまりのインパクトに負けて購入してしまった。


 なぜこれが北海道名物かは全く不明である。


 桃太郎発祥の地は岡山県だと思っていた。北海道や東北に、あるいはアイヌの伝承に例えば鬼退治の伝説があって、例えばその話を強引に桃太郎と結びつけてきび団子、というのはな話はわからなくもない。


 しかし残念ながらそういった話は聞かない。(自分は北海道出身者ではないので単に知らない、といってしまえばそこまでの話なのかもしれないが。)


 しかし、たまたま自分はそういう話を知っていた(というよりそう思っていただけかもしれないが。)ので、これを見て不思議に思った。これはギャグなのではないかと思ったが、例えばこれを全く知らない人がみたらどう思うだろうか?桃太郎はメジャーかもしれないが、もしもっとマイナーなキャラクターだったらどうだろうか。


 あるいは外国人であればどうだろうか?これが本物と信じて疑わないとしても不思議ではない。


 「阪神優勝」「神田うの」といったように、なぜこの名前が?といった商標登録が問題になったりすることがある。


 きびだんごは商標登録がされていないのか、きび団子が商標登録されているのか、それとも「北海道名物きびだんご」ならばOKなのかは知らないが、


 桃太郎もきびだんごも有名だから、作ればとりあえず観光客の目に留まるだろう。要は作ったもの勝ちである。


 という意図が伺われて愉快ではないだろうか。つまり、きびだんごの発祥が北海道であるかどうかはどうでもよく、要は桃太郎の知名度を利用する、という宣伝効果を狙った、という戦略的意図に基づくものと思えるのは自分だけであろうか。


 何というか、「にわか名物」ともいうべきお土産である。考えてみればこういったお土産は思ったよりも多いのではないだろうか。単なるチョコレートやクッキーといった単純なレベルを超越した不自然さを持つものである。


 みうらじゅん氏はもらう側が嫌な想いをするお土産を「いやげ物」と称したが、自分が今後取り上げようとするにわか名物(もっと良い名称があれば今後考えていくことにする。)は別に嫌な想いまでしない、が、


 名物と呼ぶにはあまりに不自然であり、にわかにとってつけたような表現や装飾があまりにもいい加減であるもの。


 これらのお土産、あるいは名物を、とりあえず「にわか名物」として紹介していきたいと思う。