皆さんこんにちは。久しぶりのブログを書きます。

ちょうど1年前にもブログを書いています。

この時期になると、ふと思い出すのでしょうか?

ブログの解析を見ると、毎日、数十人の方に読んでいただいていると言う結果に驚いています。 

昨年1年間はなかなか大変な1年間でした。

ちょうど去年のブログで、頸椎や腰椎が悪いと言うことを書いていましたが、昨年は、私自身が腰椎椎間板ヘルニアで手術を受けました。おそらく患者さんは誰も気づいていないと思いますが…

かなり苦しい状況の中、当院の外来手術をしていました。

手術を受けたおかげで、痛みはなくなり、今は元の生活に戻ることができています。といっても診療は、手術前と変わりませんが。ヘルニアで痛みで苦しんでいた数ヶ月は運動が全くできず、出かけるのも大変でした。

おかげさまで、椎間板ヘルニアの経過は患者さんと同じようにとてもよくわかります。患者さん以上にわかるかもしれません笑


ちょうど自分がヘルニアで手術を受ける前後で昨年2023年は脊椎手術の最小侵襲化を図っていました。

内視鏡による最小侵襲のヘルニア摘出、内視鏡と顕微鏡のハイブリットによる最小侵襲固定術や最小侵襲椎弓形成術を行っていました。現在ヘルニアの摘出は切開が1センチから2センチ程度で可能です。また、脊椎固定術についても1カ所であれば、3センチから4センチの切開でできるようになりました。

もともと内視鏡や顕微鏡を使い、かなり小さく手術をしていましたが、それよりもさらに小さな内視鏡を使ってより患者さんに優しい手術をしています。


先日も、年明け早々、タイのバンコクまで2泊3日で脊椎内視鏡のトレーニングに行ってきました。バンコクにあるチュラコン大学のサージカルトレーニングセンターで

ご遺体を使わせていただき実際の手術のトレーニングをします。日本でいうと、医学部の学生の解剖実習のような感じです。タイでは、王様が過去にご自身を献体され

献体することで浄土に行けるというふうに言われたそうです。なので、ご献体される方が非常に多いと聞きました。非常にありがたいことです。

このようなトレーニングはまだ日本ではなかなかすることができませんので、海外に行くことが多くなります。


皆さんの中では、東南アジアの国々と言うと、日本より遅れているイメージがあるかもしれませんが、実はそんな事はありません。彼らは欧米からの最先端の技術やノーハウを既に充分習得しており、世界最先端の医療技術を提供している病院が多々あります。

また、日本よりも国民の平均年齢が若く、当然、お医者さんも若くて優れたドクターが非常に多いのが特徴です。何よりもとてもパワーを感じます。

バンコクのとある病院には、世界中の国からドクターが集まって仕事をしています。もちろん日本の出身の先生もいます。そこには、中東や周りの国々からわざわざ手術を受けに来る方々も多々おられます。医療のグローバリゼーションは非常に進んでおり、その点では日本はちょっと遅れているなぁと思います。

ただ、日本のように国民皆保険ではありませんので、社会的に弱者である方は、同じような手術や治療が受けれないと言う事は当然のようです。

そういう意味では、日本の医療と言うのは、まだまだ恵まれているなぁとは思います。ただ、これがいつまで続くかは分かりませんが…


昨年還暦を前にしてと書いていましたが、今年はとうとう還暦です。人生についても深く考えるようになっていましたが、今後の5年10年をどうするかも考えています。

私の周りにはもう引退することを考えたらいいんじゃないとか、もうちょっと楽したらどうかとか言う方は多いですが、今年新たに決意している事は、残された人生を地域の医療のために注ぐということです。


こういうこと言うと、ちょっとかっこいいかもしれませんが、正直な気持ちでそう思います。

何年か前まではいろいろ欲もあったのが正直なところですが、今は健康であって、好きな仕事ができて、患者さんが喜んでくれたら1番幸せだなぁと素直に思えています。これも自分がヘルニアで手術を受けたということはとても影響していると思います。


ただ、安心するわけにもいかずヘルニア以外に、まだまだ他に病気を持っています😅

毎日飲まなければいけない薬もあれば、定期的にしなければいけない検査もあるような状態です。

何の病気を持っているかは、ちょっとここでは書けませんが、皆さんのご想像にお任せします。

ただ、命にはまだかかわるような状態ではありません…


まぁ長く生きていればいろいろあると思います。

気力をできるだけ充実させ、体力維持に気をつけ、日々診療に打ち込んでいきたいと思います。

もうすぐ1月も終わってしまいますが、この1月だけでも約20名の脊椎の手術をさせていただきました。

嬉しいことに2月もほとんど手術の枠が埋まっています。

そんな中、急患の方もいらっしゃるので、どうやって手術をやりくりしようかと考えるばかりです。


どうぞこれを読んでいただいている方へ。

一生懸命日々頑張っていますので、よろしくお願いいたします!そして元気です笑

今年もどうぞよろしくお願いいたします🙇


チュラコン大学のサージカルトレーニングセンターの入り口にて


バンコクのチュラコン大学病院です。手前は昔の病院ができた頃の建物、奥の高層ビルが大学附属病院です!

なんと高層ビルです!