もう今年も1年の半分が過ぎようとしていますが、先週の13日の土曜日から約2週間の休みをとっています。
開業医なのに、2週間も休むとはと思われるかもしれませんが、こんなに長く休むのは開業11年目にしてはじめてのことです。はじめの5年間は、ほとんど休むことができませんでしたが、それを思うと有り難いことです。

最近、患者さんによく聞く事に次のようなことがあります。
もう80歳になるけど、気持ちはどうですか?以前と何か変わりますかと聞きます。
すると元気な方は、だいたい気持ちは全然変わらないのと答えるのです。でも身体が言う事をきかないと。今まで、そんなことは考えもしませんでしたが見た目が老化しても実は、気持ちは心は老化しないと思うのです。気持ちの変化はあるかもしれませんが、心は昔のまま生きているんですね。
だから無理して怪我したりするのかもしれません。

自分も50を過ぎてだんだん身体が思うように動かなくなり、鍛えていたら逆に故障してしまい、
未だに治らず、ランニングは自由にできない状態です。

このお休みは、もう数ヶ月前から決めていました。少しのんびりしたり、人間ドッグしたる、色々なことを振り返る時間がにしてます。
経営開業していると良さそうにも見えますが、仕事が頭から離れることはなく、常にトラブルや悩みを抱えています。恐らくどの経営者も同じでしょう。

ベストなしごとをするために、色々な努力をしてきました。平日は、できるだけ睡眠をとり次の日の備えるために、8時間以上ねるようにしています。平均して帰宅する時間は20時ぐらいですので食事を少ししてすぐ寝るというのが日々のルーチンです。寝れそうにないときは、睡眠薬を必ず服用して寝ています。とにかく寝ないと次の日に力と集中力がでないので、そうしています。

それでも、だんだんとしわ寄せがきてもう限界だなんてことにもなります。
もともとの仕事量が尋常でないので仕方ないですね。仲のいい、近所の先生にもう少しファジーに
生きたらいいのにとよく言われます。

顕微鏡や内視鏡の手術はとても神経がつかれます。わすが5ミリ四方の視野を顕微鏡でみて1時間ぐらい手術するだけでも大変です。最近思ったのですが、今自分が見ているこの広々とした風景も
顕微鏡でみる視野も頭の中では同じように写っているのですよね。
5ミリ四方だから視野の一部しか使わないというわけではなく、顕微鏡を見ているときはその5ミリが全てなのです。そう考えるとなんだか不思議な気がします。
人の目とは、ふだんはかなり適当に物を見てるんだなと思いました。

ときどき看護師さんに勉強のために顕微鏡視野を見せてあげますが、皆さんすぐにギブアップしたり気分が悪くなるようです。

このお休みの時間にすべきことは、これからの自分の仕事のスタンスを決める事とこれからのおおみや整形外科のあり方を決めることです。僕がいなくても全く変わる事なく病院が今まで通りいけば、もう文句無しですがまだまだそうはいかないようです。

これからの時代の波、医療の背景など、いろいろな事を考えつついきたいと思います
最後までベストを尽くしたいですね