インディ・ジョーンズ ファンが行く!
『魔宮の伝説』の旅 スリランカ編 PART5
■旅行日:2024年11月30日~12月7日
前回に引き続き、スリランカ3日目(2024/12/2)に参加したトゥクトゥク・ツアーの模様をお届けします。今回は、ツアーで訪れたスリランカの魔宮たちをご紹介します。※構成の都合上、前回の記事と時系列が一部前後しております。
↓ツアーのURL【キャンディ発:シギラヤ日帰りツアー】
〇Trailer
スマホ用URL:インディ・ジョーンズ『魔宮の伝説』の旅 #9
〇極彩色の魔宮
AM8:15、このツアー最初の観光地である『Sri Muthumariamman Temple』に到達しました。
出発地のキャンディから北へ約25kmの場所に位置する"マータレー"という町にあるヒンドゥー教の寺院であり、街の名前をとって『マータレー・ヒンドゥー教寺院』という表記で紹介されることも多いようです。
なお、スリランカの寺院では脱帽がマナーとのことであり、寺院の見学時はフェドーラの着用を控えました。
何と言っても目を見張るのは、高さ約33mの巨大なゴープラムです。
ゴープラムとは、ヒンドゥー教の寺院に見られる巨大な塔門のことです。
寺院において俗世と聖域を分ける役目を担っており、ド派手な装飾と色使いが特徴です。
塔門の中心には、雨と豊穣の女神・マリアンマンが配置されています。
『Sri Muthumariamman Temple』という名が示すように、彼女がこの寺院の主祭神です。
この塔門も例によってとてつもない存在感を放っており、
なんと1008体の神々の像でびっしりと装飾されています。
生で見ると物凄い迫力でしたが、ここまで来ると"神々しい"を通り越してもはや"異形"の域に達しているように感じてしまいました。
寺院の敷地内には、祭壇のような場所もありました。
朽ちかけた様子や周囲を囲む女性像によって、どことなく異様な雰囲気が漂っていました。
実際にはヒンドゥー教の儀式の際に参拝者が身を清めるための水場として使われる場所のようであり、決して怪しげな儀式が行われる祭壇ではありませんのでご安心下さい。
それにしても、儀式や祭壇という言葉を聞くと無性にワクワクしてしまうのは私が『魔宮の伝説』のファンだからでしょうか…?
ゴープラム(塔門)をくぐり抜けて、いざ境内へ。
外観だけでなく、内装も極めてサイケデリックなデザインです。
天井に描かれた巨大なマリアンマンがこちらを見つめています。
礼拝堂(?)のような場所で記念撮影。
ツアー開始直後とあって私も緊張していたのか、ポーズが棒立ちばかりです。
境内の中央には中庭のようなスペースがあり、ゴープラムの裏側が見えました。
表(入口)側とは装飾のテイストが異なっているのが伝わりますでしょうか。
どうやら表側にはヒンドゥー教の神々が配置されており、裏側にはスリランカ独自の神々が配置されているそうです。
寺院内の一画を指さし、
ガイドのトニーが「あれはシヴァのコックなんだ」と教えてくれました。
私がコックの意味がわからずに固まっていると、「わからないならいいよ笑」と笑うトニーの様子を見てようやくコックの意味を理解しました。
この時は「ヒンドゥー教の人たちも随分と変なものを作るなあ…」くらいにしか思わず素通りしてしまったのですが、後になってコックという言葉を別の言語に置き換えた時にとこれが私にとってとてつもなく重要なものだったことに気が付きました。
なんと、コックはサンスクリット語に訳すと、リンガムになるのです…
そう、私が見たものは間違いなくあのサンカラ・ストーンのモデルとなったシヴァ・リンガムでした。
よく見ると、シヴァ・リンガムに掛けられているガーランド(花輪)も『魔宮の伝説』にてモラ・ラムに心臓をつかみ取りされた男やウィリーがサギー教の儀式の時に掛けていた首飾りに酷似しています。
(このガーランドには「神々への供物」という意味があるそうであり、生贄の男やウィリーが儀式でこの首飾りを掛けていたのにも合点がいきます。)
こう見ると『魔宮の伝説』がヒンドゥー教の実際の文化や伝承に基づいて製作されていたことがよくわかりますが、もしかするとその描写の精緻さゆえに「ヒンドゥー教への偏見を助長しかねない作品」と受け取られてしまったのかもしれません。
そして、ここまでのヒントがありながらも現地でシヴァ・リンガムの存在に気付けなかったことは魔宮ニストとして痛恨の極みです。もっと近くで写真を撮ったり、あわよくば一緒に記念撮影をしたかったです…泣
以上、『Sri Muthumariamman Temple』でした。
早朝に訪れたため参拝客はほとんどおらず、野生動物の鳴き声が木霊していたこともあり、寺院全体にミステリアスな空気が漂っていました。
神聖でありながらもどこか禍々しさを感じさせる寺院のデザインは正に"魔宮"のイメージそのものです。どことなく『魔宮の伝説』の世界観に通ずるものがあり、存分に見学を楽しむことができました。
〇カオスの魔宮
シーギリヤを目指して、トゥクトゥクでマータレーからさらに北上していきます。
なお、写真こそ撮影しておりませんが『Sri Muthumariamman Temple』の次に立ち寄った施設こそが因縁のスパイス・ガーデンであり、私はここでようやく前日に起きた疑惑の誘拐未遂事件の真相に気付くことになりました笑
AM10:15、マータレーから40kmほど北に位置するダンブッラという街にやってくると、ロードサイドに突然巨大な黄金の大仏が現れました。
え…何これ?笑
その名も『GOLDEN TEMPLE』。
トニーからも「トゥクトゥクで待ってるから写真だけ撮って来いよ笑」と言われたため、一人でさくっと散策してきました。
調べてみると、どうやらここは午後に訪問予定の世界遺産・『ダンブッラの石窟寺院』に付随するビジターセンターのような施設であり、文化財ではないようでした。
それにしてもサイズ感と言いライオン(?)の表情といい、なかなか日本人には理解しがたいセンスです笑
大仏の横に目をやると、お坊さんの像が大仏に向かって一列に並んでしました。
ちゃんと宗教的な意味を込めて造られた施設だとは思うのですが、私はどうしても伊豆にある『まぼろし博覧会』と同系統のカオスを感じてしまいました。(ご存じでない方はぜひ検索してみてください。やや閲覧注意ですが笑)
まあ、この手のB級スポット感のある施設は例によって私の大好物なのですが…笑
『ダンブッラの石窟寺院』の見学は一旦お預け。
この後はシーギリヤへ向かい、シーギリヤ・ロックを観光してきました。(前回記事参照)
上記の画像はシーギリヤで食べたランチで、スリランカ郷土料理のビュッフェでした。
"川魚のカレー"という如何にもお腹をぶっ壊しそうなメニューが1番美味しかったです。
(幸い、無事でした笑)
〇TONY Helps
PM2:45、シーギリヤからダンブッラに戻ってきました。
いよいよ高さ約180mの岩山の中腹にある『ダンブッラの石窟寺院』を見学します。
まずは麓にある受付で入場券を購入するのですが、ここでトラブルが発生します。入場料が2,000LKR(≒1,000円)で支払方法は現金のみだったのですが、なんと2,000LKRちょうどでの支払い以外は受け付けない(=お釣りの受け渡しは不可)と言われてしまったのです。
細かい紙幣の持ち合わせがないことをいくら説明しても、全く取り合ってもらえず…
最終的にはトニーが受付の方を説得してくださり、なんとか大きな紙幣での支払いに応じてもらえました。
この時は「もしかして自分が日本人だから舐められてしまったんだろうか…」と少し落ち込んだのですが、後々調べてみるとこの寺院では小銭不足等を理由に外国人観光客へのお釣りを拒否するケースがあることがわかり、リサーチ不足を反省しました。行かれる方は気を付けて下さい!
気を取り直してひたすら階段を登り、寺院のある標高約160mの地点までやって来ました。
数時間前にシーギリヤロックへ登頂したばかりということもあり、なかなかハードでした。
スリランカ観光は意外と体力勝負です!
そして、私の足元にご注目下さい。
そう、これはスリッパです。
実は寺院の見学時には裸足になる必要があり、この先にある入口で靴を預けないといけないのですが、どうしてもインディブーツを預けることに抵抗があったため苦肉の策で身代わりを用意することにしました。
ただのスリッパなので防御力は皆無に等しく、これで石造りの階段を登るのは普通にしんどかったです。しかし、大切かつ高価なインディギアを守るために背に腹は代えられません。インディギアと共に冒険をするためには、とにかくインディギアを守ることを最優先にする覚悟が必要なのです。
さて、ここまで来ればあとはスリッパを預けて入場するのみだったのですが…
なんと、麓で購入した入場券を紛失してしまいました泣
必死に入場券を探す私を見て係員の方も心配してくれましたが、そうは言っても入場券がないとどうにもなりません。
数分粘ったものの見つからず、「もう麓まで下りてもう1回入場券を買うしかないか…」と諦めかけたその時、「ここで待っていてくれ!」というトニーの頼もしい声が響きわたります。
なんと、トニーが猛スピードで麓の受付まで駆け下り、事情を説明して入場券を無償で再発行してもらってきてくれました。
※画像はダンブッラと全く関係ありません。
私のために標高160mの道のりを1人で往復してくれたトニーには感謝してもしきれません。
その優しさと行動力は、正に窮地に陥ったインディを助ける時のショーティそのものでした。
常に神経をすり減らしながら過ごしていた『魔宮の伝説』の旅でここまで人の温かさに触れる瞬間が来るとは思いもよらず、本当に感動しました。
〇洞窟の魔宮
ついに『ダンブッラの石窟寺院』に入場することができました!
ほぼ自業自得ですが、ここまで入場に手間取った観光地は初めてです笑
「石窟寺院」という名のとおり岩山をくり抜いて建造された寺院であり、洞窟のような空間に仏像をはじめとした沢山の仏教芸術が納められています。
ここは『ランギリ・ダンブッラの石窟寺院』という名で世界遺産に登録されており、スリランカを代表する観光地の一つです。その歴史は2,000年以上にのぼりますが、仏像や壁画の保存状態が非常に良好なことで知られています。
5つの石窟で構成されており、こちらが第1窟。
寺院内で最古の石窟であり、なんと寺院として整備され始めたのは紀元前1世紀頃のようです。
寺院内で最大の仏像である全長約14mの涅槃像が安置されています。
こちらは第2窟。
寺院内で最大の広さの石窟です。
適切な表現かわかりませんが、私はどうしてもリニューアル前のジャングル・クルーズの神殿に姿を重ねてしまいました笑
この第2窟だけで50体以上の仏像が安置されています。
なお、寺院内にある仏像の総数は150体以上とのことです。
第2窟にも涅槃像を発見。
第1窟の涅槃像と同様に足の裏だけ赤く塗られていますが、これはスリランカの涅槃像独自の特徴のようです。
第2窟最大の見どころは、天井一面に描かれた巨大な仏教壁画です。
どうしてもその大きさや色鮮やかさに目が行きがちですが、意外と繊細に書き込まれている箇所も多く、非常に見応えがありました。
こちらは第3窟。
第2窟に次ぐ2番目に大きな石窟です。
第3窟には、仏像だけでなくスリランカ(旧キャンディ王国)の王様の立像が安置されているという特色があります。
続いて第4窟。
どうやら見学のメインは第1窟~第3窟のようであり、第4,5窟は比較的コンパクトでした。
最後に、最も新しい第5窟。
ここまでくるともう仏像はお腹いっぱいです笑
PM4:00、5つの石窟の見学を終えて最後は寺院をバックに記念撮影。
洞窟の中で古代の壁画や美術品を見学するというアトラクション的な楽しさがある一方で、寺院内は静寂と神聖さに包まれており、仏教徒でなくとも心が洗われるような感覚を味わうことができました。
〇イストゥーティー、トニー
PM6:00、キャンディ市内のホテルに帰り着きました。
頼れるガイド・トニーともここでお別れです。
トニーがいなければ、ここまで安心して観光地を回ることは絶対にできなかったでしょう。
なんならダンブッラの石窟寺院に至っては入場券すら購入できなかったと思います。
トニーに最大限の感謝を込めて、
「イストゥーティー、ボホマ イストゥーティー」と伝えました。
※これはシンハラ語(スリランカの母国語)で「どうもありがとう」という意味です。実際に『魔宮の伝説』でもスリランカで撮影された縁でインディがこのセリフを言うシーンがあるので、ぜひチェックしてみてください!(メイアプール村で、インディが村人にデリーまでのガイドを頼もうとするシーンです。
笑顔でトニーに別れを告げ、無事にツアーは終了しました。
そしてホテルの部屋へ戻り、大満足だったツアーの余韻に浸っていると、思いがけない更なる幸運が訪れました。
なんと、SMS認証が成功してついに配車アプリのUberが使えるようになりました!!
※この画像は随所で使い回していきたいと思います笑
なぜこのタイミングで認証に成功したのか、正直なところ要因はよくわかりません。
とりあえずはトニーの置き土産ということにしておこうと思います笑
とにかく、これでここまで私を苦しめ続けてきた流しの悪徳トゥクトゥクドライバーの呪縛から解放されることとなったのです。ある意味、この旅で最も嬉しかった瞬間と言っても過言ではありません泣
PM8:00、既にツアーで疲労困憊でしたが、無性にUberの使い勝手を試したくなったためトゥクトゥクを配車して夜のキャンディ市内に繰り出すことにしました。
乗車中は変な勧誘トークもなければ寄り道もなく、あっという間に目的地の『キャンディ駅』に到着。 価格交渉も一切なく、料金の支払いは降車時にアプリ上であっさりと完了。今までの苦労はなんだったのかと思うくらい全てがスムーズで、感動のあまり涙が出そうになりました笑
なお、キャンディ駅を訪れたのは、翌日に乗車予定の列車の指定席券を購入するためでした。翌日はコロンボへ戻る予定であり、3時間以上の乗車になるため座席が確保できないという事態は絶対に避けたかったのです。
無事に指定席を確保できたので、ホテルへ戻ります。
キャンディ駅からホテルまではトゥクトゥクだと5分ですが徒歩でも20分程度であり、帰りは散策を兼ねて歩いて帰ることにしました。
帰り道の繁華街にあったKFCで夕飯をテイクアウト。
「KFCとか日本でも食べられるじゃん!」と思われるかもしれませんが、昨日に行ったバーキン然り、私は海外であえて日本でも馴染みのあるチェーン店に行ってメニューや雰囲気の違いを調べるのが結構好きだったりします。
日本にはないライスのメニューがあったので注文してみました。
ドライカレーのようなスパイス系のご飯の上にフライドチキンがのっていて、見た目どおりとても美味しかったです!日本のKFCでも導入してほしい…
以上でスリランカ3日目が終了です。
3日目にして、初めて晴れやかな気持ちで1日を終えることができました。
ついにUberも使えるようになり、恐れるものはもう何もありません!(?)
ようやく楽し気な雰囲気を帯びてきた『魔宮の伝説』の旅の今後に、ぜひご注目下さい!
それでは、今回はこの辺で失礼させていただきます。

















































