⑶テナントの設備をチェックしよう。
テナントを借りる場合、立地、商圏、家賃等も重要でありますが、
電気・水道・空調・ガスの設備・建物の構造がどうなってい るかも重要です。
出店しようと思う店のスタイルによって、
できれば備わっていた方がよい設備も多々あります。
わかり易い例を挙げれば、設備器具の多い飲食店舗の場合電源を多めに必要とするため、
店舗への引き込み電線(これを幹線とい う)の容量が多い方がよいのです。
これが多めか少なめかはテナントによって違いますが、
最悪容量が足りない場合、この分も工事費用としてかかってきてしまい ます。
同じ条件でいくつか候補のテナントがある場合、
すべての設備条件が備わっている場合だけではないので、どういう店づくりを したいのか、
優先順位を決めて、バランスよくテナント選びをする必要があります。
これは、以前依頼を受けたお客様が
「テナントが決まったから 内装工事をして欲しい」と話があった時のことです。
早速お客様 に伴われて現地を見に行き、設備周りを見始めたところ、
道路に面したところ以外、隣と裏の建物とこちらの建物との隙間が
すべて5cm程度しかなかったのです。
飲食店、特に重飲食店については排気のルートや吹き出し場所は重要になります。
どこへ持っていけばよいか…フロント入口 側も防火シャッターがあり、
結果として出し口がなかった為、契約を解除し新たなテナントで出店をされました。
■電気の容量
■ガスの容量
■排水の状況が悪くないか
■水道の引き込みサイズは妥当か
テナント選びではこのような条件を考慮し、最低限必要な条件をクリアする
バランスのよいテナントを探すことが大切です。
小額投資で容量を増設できる場合もあれば、
現実的ではない費用や工期になる場合もあります。
これらを早い段階で判断する為にも、どれ位の容量が必要なのか
使用したい電気、ガス器具(厨房機器)のリストを準備しておくのがベターです。
〈独り言〉
この章で書きました通り、テナント選びは大変です。
やはり専門家である内装業者に相談しながら決めることが望ましといえます。
内装業者もその辺りの設備がどうなっているか、 現地を見るまでは結構不安なものです。
この時に、
相談に乗っ てくれない業者、適切なアドバイスができない業者は避けた方がよいでしょう。
本来あってはいけないのですが、そういった相談に乗るの は手間がかかり過ぎる、アドバイスできる知識がないなどと いった業者もいるのです。
先程の、電線(幹線)の容量が足りない等の問題がある時、
専門用語でいうとA工事・B工事の範囲の工事は、状況次第では
大家さん・ 不動産会社が費用を負担してくれる可能性や若しくは
工事を行なってくれる可能性もなくはないので、相談の余地はあると思います。
費用は負担してくれなくても、
このような相談を少しでも聞いてくれるかどうかが、長く付き 合っていくことになる
いい大家さん・不動産会社を選ぶ1つの ポイントでもあります。