⑴‐2コンセプトを作ろう。
ひとつ実例をあげてみます。
本格中華料理店に勤務の方が独立開業。
オーナー地元での開業。地域に根差した店舗。
「店の業種(何屋さんか)」
→中華料理店と居酒屋のミックス。
「営業形態(営業時間・お休み)」
→昼短時間、夜をメインとした営業。
「運営法(何人で、セルフorフルサービス)」
→オーナーシェフメイン+アルバイト1~2名。
「メニュー」
→中華料理を家庭的にアレンジしたもの。
おつまみ的総菜も充実。
「ターゲット・客単価」
→私鉄沿線、地域密着型。昼は近隣にお勤めの方中心。
夜はお一人様、カップル、グループ、ファミリーと地域と近隣会社の方。
「お店(オーナー)の主張は」
→本格中華を大胆で家庭的なアレンジで提供。
幅広い層に気軽にゆっくり楽しんでもらいたい。
施主の年齢が約50歳前後。
大胆でシンプルな男性的な家庭料理(中華)を
近隣の皆さんに楽しんでいただきたい、との想いから
飲んで楽しく、食べて朗らかに
そんな気持ちを込めて
『おやじの台所/飲楽食朗(のらくろ)』
という店名をつけ、
おやじの台所にふさわしくなるような空間つくりを施していきました。
こういったテーマやストーリーが決まると、
案外デザインの方向性もスムーズに決まっていくものです。
実例をお読み頂いて、、
「な〜んだそんな事か」と思われた方もい らっしゃると思いますが、
そんな事が大切なのです。
それでも、「そんな事」のアイデアが思いつかなかったりする のも現状です。
その為にプロがいるわけですから、一緒に悩んで 考えていけば良いと思います。
その際、依頼者も設計者やデザイナーの提案や意図やトレ ンドを理解する為に、
少しの勉強と努力があるといいと思います。
すでに殆どの皆さんが実践されていらっしゃいますが、
現況の繁盛店や参考にしたい店舗の雰囲気をチェックしておくなどの作業です。
そういった下調べがあると、よりスムーズかつ密度の高い打ち合わせに
つながっていきます。
<独り言>
プロの意見はとても重要ですが、。
お店は設計者やデザイナーのものではなく、オーナー様のものです。
少し話がそれますが、
個人的には割と、そのデザイン空間にオーナー様が立った時を想像し
空間とオーナー様がしっくりくるか否かということも重視しています。
例えば、オーナー様やお料理にその洋服(空間)が似合っているかどうか、、の様に。
やはり、トータル的により生き生きとして魅えるようにしたいと思うので。
気に入った空間でオーナー様にお仕事をして頂ける事を設計者も望んでいます。
おまかせなだけでなく、納得のいくコミュニケーションはとて も大切なことで、
このコミュニケーションが上手く取れないと とても残念な結果になってしまいます。
中々、設計士に意見が言えないとおっしゃるお客様も多い様ですが、
良いお店を作るには希望や考え,疑問に思う事を伝える努力は必要です。
そんな時に親身になり、
丁寧に対応してくれるかどうかも依頼を 決めるポイントです。
相性もありますので、なんとなく話しやすいと思える設計者と巡り合う
ということも大切な要素かもしれません。
又設計者も、依頼者の考えや好みが判り難い時や、
理解頂けているのかが判断しずらい時はとても悩んでしまうものです。
打合せを密にすることは、着工までに少し時間は掛かりますが、
長い営業を考えれば後悔しない為の大きなポイントになってきます。
弊社は、
特にご家族や、ご夫婦、独立開業者様、中小企業のお客様が主な為
これまで、直接店舗作りに関係のないような、ご家族の話であったり
これまでの積み重ねであったりと裏方のようなお話もたくさんうかがって
きました。
馴れ合いにはならず、そんな話がざっくばらんにできるような関係性が、
満足していただける店作りにつながっていると感じています。