アルザスのおとぎ話の都  フランスとドイツの魅力に浸る

 

フランス・ストラスブールの街で半木造の家屋が並んでいます。クレジット:EyeEm

 

執筆者: Mary Novakovich (メアリー・ノヴァコビッチ)

 

ストラスブールには独自の美しさがあります。 黒い森の奥深くに隠れているこのエレガントな街は、フランスとドイツの国境の境目よりも、色とりどりの花に覆われている中世の半木造の建物と言ったほうが適切です。石畳の広場と小道が運河、水門、川の組み合わせに押し込まれ、水路がこの場にもたらす至福の感覚が一気に上がりました。しかし、ここはあらゆる所がこのような単純な風景ではありません。欧州議会のフランス本拠地として、この町で感じられる国際色かつ複雑さがここに自由な雰囲気をもたらしました。そして、ストラスブールの街で散策する楽しみの一つは、アルザス地方の建築を楽しむことです。

 

ストラスブールのユネスコ世界遺産リストの一つ–グラン・ディルで散策したら、イル川とフェイクランパート運河に囲まれ、16世紀から17世紀に遡る信じられないほど美しい家屋が点在します。

 

半木造建築の天国に行き、町のクラシックな水辺で写真を撮りたいならば、プティットフランスの古い川沿いのタナーズ地区へ向かいましょう。

 

途中、18世紀以降フランス人によって建てられた格好いいタウンハウスや宮殿を通ります。

 

次に、石畳のメルシエール通りに従って、驚異的なロマネスクとゴシック様式の教会堂に向かいます。ここでは、332段の階段を上って頂点に辿り着けば、ドイツのシュヴァルツヴァルト(黒い森)地域の景色を眺めることができます。

 

これはストラスブールでできることの中で、最も満足することの一つであり、そして間違いなくひと頑張りする価値があります。

 

大聖堂広場はこ町のクリスマスマーケットの中心であり、そしてヨーロッパで最も規模の大きい、人気のあるクリスマスマーケットの一つでもあります。

 

ストラスブールの中心部はユネスコの世界遺産に登録されています。 

クレジット:Adam Batterbee

 

グルメ

ストラスブール、いわゆるアルザス地方の本物の美食を味わうため、一般的にウィンスタブ(Winstub)で昼食または夕食を取ることがお勧めです。これらの心地よい所はよく暗い木材と明るい赤格子型で飾られ、心をこもった、肉たっぷりのアルザス料理を提供します。その中で、最も有名なのはシュークルートです。このジャガイモ、ザワークラウト、そしてポークナックル、ベーコン、ソーセージなどを含む燻製肉で作られた料理は、間違いなくあなたの食欲をそそります。レストラン・シェイボンヌ(Chez Yvonne)の温かい木製パネルの部屋でお試しください。食後にデザートもありますので、食べ過ぎないようにご注意を。

 

シェイボンヌでシュークルートのプレートをお試しください。クレジット:Adam Batterbee

 

ストラスブールのあらゆる所を歩いても、カフェやレストランはフラムキッシュまたはタルトフランベ—フランス人はこう呼びますーを提供します。細長いピザをご想像してください。通常、その上でフロマージュブラン、ベーコン、玉ねぎが覆われます。また、きのこやエメンタールチーズなどほかのトッピング、あるいはミニバージョンのシュークルートを追加できます。

 

フラムキッシュはこの町の代表的な料理です。クレジット:Adam Batterbee

 

フラムキッシュともう一つストラスブールのシンボル的な存在ービールーを組み合わせます。オシャレなレストラン「オ・ブラッスール(Au Brasseur)」で。ここはブロンド、琥珀色、黒ビールを幅広く取り揃えた地元のビール醸造所です。

 

 

Au Brasseurでは、ブランド、琥珀色、濃い色のビールを幅広く取り揃えています。

クレジット:Adam Batterbee

 

チーズ好きな人はチーズ天国、レストラン La ClocheàFromageを見過ごせません。まず、ここは世界最大のガラスチーズドームがあり、中では様々な農家が提供するチーズが揃っています。夕食は溶ろけるラクレットまたはフォンデュ鍋でチーズへの愛情をキープしましょう。

 

アルザス地方はフランスで唯一にビールとワイン両方が作られる場所として、すでに賑やかなバーへさらに風情をもたらします。一番人気の高い通りの一つはRue des Tonneliersであり、この狭い路地では、La Cloche à Fromageだけでなく、Les BerThoMで種類豊富なクラフトビールも用意されています。オシャレなJeannette et les Cycleuxも同じ通りにあり、ここはカクテルを楽しむ場所です。特にハッピーアワーで。

 

目立たないところに隠れていますがー見逃しがちな場所ーPlace du Marché Gayot

この半木造建築で出来上がった小さくて魅力的な広場は、目に見えるところでバーとカフェが揃っており、春が来るとすぐにそのテープルが石畳の道に広がります。Bar Le QG にて椅子を出して、地元のスパークリングワイン、crémant d’Alsaceを一杯お楽しみください。

 

 

この町は楽しい雰囲気で満ちています。クレジット:Adam Batterbee

 

遊び

ストラスブールの聳え立つ大聖堂は疑いの余地もなくほとんどの訪問者のリストのトップにあります。ここの天文時計と毎日午後12:30に始まる面白い展示も。すぐ隣では18世紀に建てられた豪華な宮殿ーロアン宮殿があります。ここでは必見の博物館がいくつ同じ屋根の下にあります。Musée des Beaux-Artsをはじめ、14世紀から20世紀かけての魅力的な芸術コレクションがあります。 ルーベンス、ボッティチェッリ、カナレットなどのアーティストの作品をチェックしてみてください。

 

       天文時計は目を見張るものがあります。クレジット: Adam Batterbee

 

ストラスブール装飾美術館では、ロアン宮殿の1階を引き継ぎ、エレガントな家具や芸術作品のコレクションであなたを18世紀にタイムスリップします。ここはアンティックな機械オモチャすら見つけられます。宮殿の地下にある考古学博物館では、より昔へ時間を遡ることもできます。その歴史遺物はこの地域の先史時代から中世までの歴史を展示しています。

 

純粋に魅力といえば、アルザス地方博物館を見学するに勝つものはないでしょう。これはストラスブールでできる最も楽しいことの一つです。この16世紀と17世紀からあった三つの部屋で構成された博物館は、美しく再現されたインテリアを通してアルザスの生活と歴史を体験させます。華やかさから地味さまで、日常生活はここにあります。

 

 Barrage Vaubanの頂上に登れば、その巧みなパノラマ台でもっとも写真写りのよいストラスブールの景色が取れます。この17世紀に作られたダムは、プティット フランスとその19世紀にできた石橋を一覧する最高のスポットです。ここに滞在する間に、僅か数百ヤード離れた近現代美術館に立ち寄ってください。この海綿状のガラスの建物の内部には、カンディンスキー、ピカソ、モネなどの作品が陳列されています。 ストラスブールの芸術家ギュスターヴドレの作品を展示するギャラリーもあります。

 

 

 

ロアン宮殿には、さまざまな美術館があります。クレジット:Shutterstock

 

アルザス地方博物館は、ロアン宮殿を訪問する際のハイライトの1つです。

クレジット: Adam Batterbee

 

滞在

 

ホテル・クール・デュ・コルボー

 

大聖堂の近くイル川のすぐ南には、16世紀からの旅館、ホテル・クール・デュ・コルボーがあります。ここはヨーロッパで最も古いホテルの一つです。63の客室が10棟の半木造建物に跨っていますが、その調和された親密的な雰囲は、ここを小さなブティックホテルと言ったほうが相応しいです。退屈な統一性はここにありません:すべての部屋は個性があり、その中の多くは独自の梁があります。ルイ14世の時代を思い出せるものあれば、革製のベッドボードなどよりモダン的なものもあります。


 

 

左:ホテル・クール・デュ・コルボーはくつ半木造の建物を持っています。クレジット:Shutterstock

右:客室は素朴でありながら魅力的です。 クレジット:Philippe Sautier

 

ホテル デュ ドラゴン

 

ホテル・デュ・ドラゴンも川の南側にあり、14世紀のタウンハウスの中には32の現代風の客室があります。家具は洗練されて現代的ですが、露出された天井の梁が沢山そのまま保留されたこの由緒ある建物によく調和されています。おまけの中庭にあるガーデンはのんびりしてくつろぐ場所です。

  

 

ホテル・デュ・ドラゴンは32のモダン的な客室があります。クレジット:ホテル・デュ・ドラゴン

 

洗練されて現代的なデザインをご期待ください。 クレジット: ホテル・デュ・ドラゴン