白河ラーメンを食べたらすぐに宿に向かった。
行先は福島県の塙町と言う
恐ろしく片田舎にある温泉地の
湯岐温泉である。
そもそも今回の旅は
思い付きも良い所で・・・。
奥さんが成人式の日に
久し振りの仕事だったから。
娘は奥さんの実家に預ける事に
していたので急遽思い付き
旅を計画したのです。
連休前の前日に。
幾つかの旅館にアポしたが
悉く断られる。
当たり前だ。
正月休みが終わってすぐの連休。
どの宿も繁忙期である。
でも思い出した。
毎年年賀状をくれる宿があった事を。
湯岐温泉の和泉屋旅館だ。
ブログを開始して間も無い頃
湯岐の記事を書いた事があったが
見直して見るとまったく同じ事をしていた・・・。
年賀状の効果は抜群と言うか
再訪させる切っ掛けになる。
湯岐だったら多分大丈夫だと思った。
アクセスが悪く温泉以外には何も無い上に
携帯の電波さえも危うい場所である。
電話すると投宿はOKだったし
一人客が増えると投宿の前日に
伝えてもOKだった。
ちなみに湯岐温泉に行く際には
事前に買い物して訪れた方が良い。
リアルにコンビニまで車で30分だ。
自分達も白河市内で買い物をしてから
宿に向かいました。
湯岐温泉には三件の宿がある。
和泉屋は歴史が古く1534年に発見された温泉。
凄く歴史がある温泉ですが・・・。
リゾート感覚で訪れると
嫌な思い出しか残らないと思うので
癒しやもてなしを宿に求めるなら
湯岐に行かない方が良いです。
今なお現役の湯治場ですね。
湯岐温泉で一番大きな宿です。
帳場。
この宿には金庫はおろか
部屋に鍵だって付いて無い。
だから貴重品は帳場に預ける。
女将さんは美人で良い方です。
いつ行っても俺が最年少の
客になる。
若くて病が無ければ
浴場から一番遠い部屋になる。
と、思っていたがそうでも無いんだな。
部屋の数はかなりあるが
一階の時のあれば二階の時もある。
考えてみれば四度目の宿泊だった。
おかみさんが部屋に案内してくれるが
過去に来た事があると
説明は省略される。
今回は二階の角部屋。
良く言えば一番良い眺めの部屋だった。
館内は清潔。
喫煙所が廊下にある。
部屋は禁煙である。
隣に中年の夫婦が宿泊していたが
このフロアでタバコを吸っていたのは
俺だけだった。
先輩だって吸わないし・・・。
気持ちだけだがこんなもん辞めたい。
トイレは共用。
湯治場らしく共用の冷蔵庫がある。
使用していたのは俺達だけだった・・・。
うぐいすと言う名の部屋。
窓からの眺め。
おっさん二人の現実逃避が始まった。