逃げようにも午後から半日。
翌日にも予定があった為にある程度
効率的に温泉を巡りたいと当初は思っていた。
高速を使うつもりも無く
何となく東京の八王子方面へ・・。
だとしたら神奈川県にある
宮ヶ瀬湖方面にある鉱泉郷にでも
行ってみるか。
この辺りは飯山温泉、七沢温泉など
何気に古くからある鉱泉がある。
時間もあんまり無いので
以前行った事がある
七沢温泉に行ってみる事にした。
七沢温泉周辺。
一応温泉郷みたくなっているが
観光地要素はまったく無い。
6件程の宿が点在して建っている為
全然温泉があるようには見えない。
つげ義春さんの「貧困旅行記」にも登場した
七沢温泉だが現在でも地味な温泉地ですね。
宿泊した時は「元湯 玉川館」に泊まったが
その隣にある「中屋旅館」も見た目が惹かれた。
どちらも日帰り入浴をしているが、
(七沢温泉の旅館は日帰りには積極的)
今回は「中屋旅館」に行ってみる事にした。
七沢温泉の中屋旅館。
かなり昭和の匂いがプンプンの宿です。
「しし鍋」が名物のこの旅館。
隣にある玉川館は値段の方もいい値段が
するが、(当然雰囲気がとても良い)
こちらは¥12000円程度二食付きで
宿泊できる。
露天風呂が売りというのも
かなり昭和な匂いがプンプンである。
露天風呂は今では銭湯にもあるもんね。
つげさんの「貧困旅行記」では
七沢温泉に行こうとしたが
暗くて行くのを断念して
飯山温泉の宿に泊まり後悔してたが
七沢温泉に来てたらどうなんだろう・・。
多分「俗」なつまらない場所だったのだろうか?
今となっては「中屋旅館」も充分に
鄙びた鉱泉宿だ。
旅館の向かいにある「酒樽」
名物らしいが内部には
観音様が鎮座してました。
宿の人が玄関先を掃除していたので
入浴をしたいと告げたが
露天は清掃中で入れ無いとの事。
実は俺は内湯が目当てだった。
後から作られたジオラマみたいな
露天風呂には興味は無い。
入浴料¥1000を払い入浴。
ちょっと高いがこの辺りの宿は
入浴のみはだいたい¥1000だ。
久し振りの七沢温泉・・・。
楽しみだ。
帳場付近。
鏡に俺の姿が思いっきり
写ってしまった。
古い雰囲気を壊してしまうので自粛。
俺の求めていた雰囲気。
清掃が行き届いていて古いながらも
清潔そのもので好感が持てる。
休憩できるソファーがあったりする。
予約すれば食事付きで休憩入浴ができる。
この日は俺一人だけだった。
明るく見えるのは俺のカメラのせい。
実際はうす暗い。
古い旅館特有の匂いを嗅ぎながら