仕事が終わり奥さんの所へ・・・。
まあ具合いはだいぶ良くなってるみたいだ。
「これから杉戸に行こうと思ってるんだよね・・。」
「この時間から?行ってくれば。」
この時の時刻は午後6時頃。
入院先の病院から杉戸までは2時間はかかるだろう。
病院から出ると車に乗り込んだ。
この日は土曜日。
仕事で疲れた上に奥さんの入院・・・。
いつもなら家に帰っていた。
酒だって飲みたいし・・。
この前日に最近良くテレビに出てる塾講師の言葉が浮かんだ・・・。
「いつやるの?今でしょ。」
別にこの人の事好きでも嫌いでもないが、まあ「今でしょ」
思い切らなきゃなかなか行けない。
ナビを「杉戸町、弥生湯」に設定した。
週末の国道は混んでいた。
せっかく杉戸町に行くなら「巴湯」にも行きたい。
車を郊外に向け走らせた。
しかし遠い・・・。
しかも弥生湯の閉店は夜9時半。
連湯するには少し時間的に厳しい・・・。
到着するのは8時頃か・・・。
しかも弥生湯の場所が分かっても巴湯の場所は分からない。
土地勘がある場所ではないし、夜だ。
探すのは難儀するだろう。
おまけに車で来たものの駐車スペースがあるかも分からない。
コンビニでトイレに入り、
腹が減ったのでおにぎりを1個買った。
田舎の暗い駐車場のコンビニ。
免許を取りたての時、親の車であてもなくドライブしたのを思いだした。
なんか「ワクワク」してきた。
東武伊勢崎線の東武動物公園駅に着いた。
この時8時過ぎ。
まあ定刻についたのだが・・・。
車を止める駐車場が無い・・・。
とりあえず弥生湯の前へ・・・。
何だ・・・。これ・・・。
後ろには煙突が暗闇の中にかすかに見える。
路駐をして中に居るご主人に声を掛ける。
「すいません・・。入浴したいんですが、駐車場は・・・。」
「・・・・・・・・・・・。」
高齢のご主人は耳が遠く俺の声が聞こえない。が、
補聴器を付けてくれて、車の止める場所を指定してくれた。
すごい雰囲気。
つげ義春のマンガの世界じゃんか
暗くて良く分からなくてすいません。
じゃ入浴してきます