NHKスーパープレゼンテーション「坂本龍一が語るTEDトーク~後編」 | TEDのすゝめ ( TED 英語 スーパープレゼンテーション 洋楽 映画 スポーツ )

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英語の勉強をしているみなさんに、おすすめのTEDトークを紹介します。
TEDのホームページには interactive transcript という便利な機能がついているので、直接、TEDのホームページで見ることをお勧めします。
あちこちへ脱線しますがご容赦ください~(^o^)v

NHKのEテレ「スーパープレゼンテーション」は毎週月曜、夜11時から
→ NHK Super Presentation


坂本龍一さんお勧めのTEDトークを紹介する第二夜です。

アマンダ・パーマー「上手なお願いのしかた」

アマンダさんのTEDトークにでてくる「Kickstarter」は、インターネットを使って事業の資金を集める仕組みを提供しています。ただし、「クリエイティブなプロジェクト」に限定されています。

事業の資金調達にはいくつか方法がありますが、一般的には借金をするか、株式を発行するかのどちらかになるでしょう。

「借金」の場合は利息の支払いと元本の返済をしなければなりません。しかし、Kickstarter はどちらもする必要はありません。Kickstarter の仕組みは「現物配当する株式」に似ています。Kickstarter の出資は基本的に「好意」であり、出資を受けた者が成功して利益が出た場合にも、出資者に金銭で配当する必要はありません。

Kickstarter で出資を受けた者は、出資者に対して物またはサービスを提供することだけが求められます。出資額に応じて、例えば完成した製品やサービスを提供するとか、高額出資者の自宅まで出張してコンサートを開くとか、金銭ではない見返りを提供します。

株式とのもうひとつの違いは、Kickstarter の場合、出資を募るときに目標金額を設定し、期限内にその目標金額に達しなかったときは、すべての出資がキャンセルされてしまいます(株式の場合はそのようなことはなく、申し込みがあった分だけで発行することができます)。

洋の東西を問わず、昔の芸術家は、いわゆるパトロンと呼ばれる時の権力者やお金持ちに囲われて作品を作っていました。それがやがて大衆を相手にするエンターテイメント・ビジネスに変わっていきました。

それが今、インターネットとSNSの普及により転機が訪れています。音楽や映像といったクリエイティブな仕事がネット上でシェアされることによって売り上げが減少しています。「音楽を聴きたければ金を払え」というのは、当たり前ではなくなってきています。

ストリート・ミュージシャンや大道芸人が投げ銭で生活費を稼ぐのと同じような現象が、メジャーな音楽業界でも起こりつつあるということなのでしょうか?坂本龍一さんの解説に注目です!

Kickstarter で日本人のプロジェクトがあったので見てください!京都の舞妓さんを主人公にした、異文化の交差点"Crossroads"を表現する短編映画の製作費を募集しています。
→ After Maiko by Yuske Fukuda


参考: 購入と寄付の境界線 ~ Kickstarterに垣間見る境界線のゆらぎ