理想のイメージと、現実のギャップ
美しくなりたいという心に、年齢は関係ありません。
出産後、顔の脂肪が落ちて面長に見え、顎も突出して見えるようになったと悩む患者様。 元々、西洋的な美しい目元をお持ちの方でした。
なりたいイメージを伺うと、ご自身の目元によく似合う「ケンダル・ジェンナー」の名前を挙げられました。
ケンダル・ジェンナーの輪郭は、顎のラインが回転して描く立体的なラインと、しっかりとした顎先のポイントが魅力的です。
一方、患者様は顎全体が長く出ているものの、顎先(オトガイ)自体は平坦で、理想とは正反対の印象を与えていました。
「顎が出ているのに、さらに出す」という矛盾
このようなケースでは、「オトガイ前進術(顎先を出す手術)」が必要です。
しかし、患者様にはよくこう言われます。 「顎が出ているのに、顎先をさらに前に出すんですか?」と。
これは、上下の顎骨の全体的な「位置」と、顎先という「ポイント」が作るラインが別物であることをイメージしにくいために生じる誤解です。
洗練された立体感を作るためには、顎の骨全体は後ろに下げつつ、顎先のポイントは前に出して強調しなければなりません。
一番の関心事、「中顔面短縮」
両顎手術を検討される患者様にとって、最も大きな関心事の一つが**「中顔面短縮」**でしょう。
今回のケースでは、顔の長さをトータルで8mm短縮しました。
中顔面部を物理的に短くすることで、より若々しく(童顔に)、そして平面的ではなく立体的に見えるよう、デザインのポイントを置きました。
育児への早期復帰と、妥協なき手術
手術計画における最大の悩みは、患者様の置かれた状況でした。
「子供がいるので、回復は早ければ早いほど良いです」
育児への早期復帰を優先し、回復の早い輪郭手術(削る手術)のみを行うか、一瞬迷いました。 しかし、患者様が望むドラマチックな変化と比率の改善のためには、両顎手術が不可欠でした。
私は結果に対して妥協せず、最善の結果を出せる両顎手術をお勧めしました。 その代わり、少しでも回復を早めるために、より一層精巧に執刀することを約束しました。
取り戻した美しさと、日々の活力
術後、希望通り小さく立体的なお顔を確認し、大変満足してくださいました。 西洋的な目元にぴったりの、華やかな輪郭を手に入れられました。
育児で忙しい日常の中でも、ふと鏡を見たときに、取り戻した美しさが小さな慰めと喜びになれば幸いです。





