しふぉん文庫 真夏の20冊 その7
あつあつを召し上がれ
小川糸著 新潮文庫
本家夏休み文庫から一冊。
目の前にありとてもおいしいはずなのに、喉を通った気がしない、味がしない食べ物がある。一方で今、ここにないのに何度でも味わえる食べものもある。また食べ物じゃないはずなのに、味わえるものがある。
この短編の中で彼と私がシウマイ(シューマイでなく)食べるシーンの湯気がまさにそうだ。
セイロからあがる湯気と匂い。それがホワンと湧き上がる。湯気は通常、食物ではない。でもそれでおいしいシウマイをかじった瞬間の肉汁が想像出来るのだ。同時にそれが恋人達の関係性や表情まで描きだす。
かき氷の味?えーっと喉をとおる時どんなだっけ?とか、別れる前に彼と食べた食事の味って思いだせる?とか、味覚のみならず五感の記憶に挑戦状をつきつける、なかなかアグレッシブな一冊である。
#湯気 #シウマイ #文庫
あつあつを召し上がれ
小川糸著 新潮文庫
本家夏休み文庫から一冊。
目の前にありとてもおいしいはずなのに、喉を通った気がしない、味がしない食べ物がある。一方で今、ここにないのに何度でも味わえる食べものもある。また食べ物じゃないはずなのに、味わえるものがある。
この短編の中で彼と私がシウマイ(シューマイでなく)食べるシーンの湯気がまさにそうだ。
セイロからあがる湯気と匂い。それがホワンと湧き上がる。湯気は通常、食物ではない。でもそれでおいしいシウマイをかじった瞬間の肉汁が想像出来るのだ。同時にそれが恋人達の関係性や表情まで描きだす。
かき氷の味?えーっと喉をとおる時どんなだっけ?とか、別れる前に彼と食べた食事の味って思いだせる?とか、味覚のみならず五感の記憶に挑戦状をつきつける、なかなかアグレッシブな一冊である。
#湯気 #シウマイ #文庫
