ゴミ箱を磨く | オメガプロジェクト~ΩProject~

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この前、ゴミ箱を掃除したのはいつのことだろう。

一年半前、引っ越しの時。いや、その時もおざなりに表面を拭いたくらいだ。
中も外も、きちんと雑巾がけして、こびりついた綿ぼこりも払ったのは、多分、今日が初めてだ。


結婚した夏、ハンズメッセで買った。
大きなチラシに丸をして。
あとはアルミの物干しハンガーと引っ越しで処分したマットレス2枚。

ムチャクチャ混んでいる中、ゲットした。


ゴミ箱はお値段以上に働いてくれた。


うちには回収にだす時のゴミバケツを除いたら、このゴミ箱しかない。(主人の部屋にくずかごはあるが)
ガッチリした蓋で、生ゴミもチリ紙も、髪の毛もパクリ。

夏場も匂いを漏らさない。
生ゴミの汁がつこうが、手垢がつこうが、不満は言わない。
ずーっと黙って、台所の隅にいた。


ミニマリストに影響されて捨てはじめたら、

突然、今まで見向きもしなかったものの掃除をしたくなる。





曇ったゴミ箱の蓋を磨いてみた。
意外に汚れがこびりついている。
サビはじめているところもある。

でも、擦っているうちに少しずつ光りはじめた。


ペダル。ほこりと油で汚い。

そこも雑巾をかけると、ニカッと笑ったように光を帯びる。


底。綿ぼこりがこびりついている。

指先で一生懸命取ると、黒いプラスチックが見えてきた。


底は汚れの差が激しい。
汚れていないところは、無邪気な子供みたいに新品同様。

埃まみれのところは、さしずめ労働者?


一心に雑巾をかけながら考えた。


子供のうちは何をしてもまっさらで、
大人になると汚れたり、疲れたりするんだって思いこんでいた。


でも本当は大人だって、子供だってこんなふうに、

まっさらなところとすごいくたびれちゃっているところが

まだらに同居している。




汚れをとれば、少々サビているところがあっても、ピカピカにかがやく。
隠れているけど、

まだ全然、穢れたり疲れたりしてないところもある。


ふっと、愛しさがこみあげてきた。


これからは時々ゴミ箱を磨こう。
それから、ゴミ箱を磨くように、埃まみれの私もケアしてあげよう。
今度はもっとピカピカにするんだ。


寒くなってきた今週末は、皆様自身もゆっくりとケアしてみてください。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。