クラブミュージックを作っているアマチュアの方々へ 其の弐(音作り) | Studio OMEGA's 音log

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静岡県のマスタリングスタジオ、Studio OMEGAの気まぐれブログっす。

いつも書いていて何だかんだ長くなってしまうので、今日も短くまとめようという心で書きます。

サン○コや専門書、学校なんかじゃ教えてくれない編集方法、制作の味噌の部分があったり、そういうくだらない内緒事でプロアマの差を付けるのではなく、純粋に音楽で勝負したら良いアーティストが沢山出てくるのかもしれません。という気持ちで一応書いてます。

とまぁ毒はその辺にしまして、、。

今日はキック、ベースの上に乗るリードシンセやPADなどなど上音の扱いについてです。

まずズバッと言ってしまうと、リードシンセの EQ は偏り過ぎなければ(場合によっては偏り過ぎても)思い切って動かして音作りをしても大丈夫です。自分の意図した音色を目指すためには手段を選ばないのが鉄則です。ビビっていては新しい音は生まれません。

ただ、「其の壱」のキック、ベース帯域を邪魔しないようにある程度HighPass FilterでLow Cutした方が全体の音像、音抜けは良くなります。

音色や音程にもよりますが、400Hz~600Hzくらいまでを LowCut して調子良い場合が結構あります。ベースの旨味に被らないようにするのが味噌です。

これはキック、ベース以外のほとんどのトラックに大なり小なり言える事でもあります。

逆に「其の壱」でベースに EQ の Lowpass Filter でキックの高音域よりも下までカットすると書きましたが、これはシンセなどが入る高音域を空けてあげるという理由があります。

極端に言うと可聴領域の20Hz~20kHzの間をトラック同士がどうシェアするかを考えます。

ただし楽器の場合原音は大切なのでそれぞれの美味しい帯域を狙ってブーストorカットします。キック、ベース以外のトラックは基本的にある程度はLowCutします。

今までそれらをやらなかった方々、やってみたら「おぉ!なるほど!」って最初はなりますが、早くその感覚を当たり前にしてください。

最後に、低音域の削りすぎは全体を軽くしてしまうので、節度を持って削ってください。
これはまだ音作りの段階でミキシングではありません。ミキシングについては後半に出てくる予定です。

ご清聴ありがとうございました。
今日も頑張ります。