クラブミュージックを作っているアマチュアの方々へ 其の壱(音量基準) | Studio OMEGA's 音log

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静岡県のマスタリングスタジオ、Studio OMEGAの気まぐれブログっす。

アマチュア向けの楽曲制作にタメになるならない話を小分けにしていきます。

マスタリングスタジオとして、提出される2Mixのクオリティ向上を計れれば、完成後の音源に多大な恩恵があり更に満足できる楽曲となる事を期待して書き記していきます。

「俺には必要ない」というレベルの方はどうぞ読み飛ばしてください。

で、今日は曲の腰というか要というかのキックまたはベースの音量についてです。

曲調や音色の種類にも寄りますが制作時の音量基準として経験上キックを-10db~-8db程度に設定しておくと大体の場合、最終的に他の上音(リードシンセなど)やサンプルトラックを全てミックスダウンした際にピークを-2db~-3dbで書き出す事ができます。

むしろキックをその音量で調整して最終的に-3db~-2dbを超えるミックスができてしまう場合は必ずどこかのトラックが大き過ぎたり、瞬間的なクリップが発生していたりする事が大半です。

またベースの音量については、これこそ音色による聴感が異なるので一概には言えませんが、大体の場合キックの音量に対し同等か-2db程度を目安に調整すると、出過ぎず出なさすぎずのバランスにラフミックスする事ができるはずです。

あとベースの音色作りで結構有効になるのが、EQのLowpass Filterでキックの高音域よりも下までカットすると分離感が出て聴きやすくなりますが、例えばアブストラクトのような音楽の場合は逆効果でもあるので注意が必要です。

またラフミックスという所にまた意味があるのですが、これは制作中のモニターの心地よさを最低限作りだす事によって、最後の最後に微調整をする際の基礎を作っておくためでもあり、完璧なミックスを最初から作らなくても、というより作らない方が余計な事に囚われず制作がスムーズになります。

なのでココではあくまで音量基準として参考になればと思います。

ご清聴ありがとうございました。
今日も頑張ります。