風さん、趣味多いよねと言われることがよくある。
そうかなぁ・・・・
バイクとヨットとギターくらいなもの。
バイクは、小学生の時にナナハンライダーという漫画にハマり、バイクがほしくて小学校の高学年からバイトをはじめ、16歳になるとすぐに免許を取り、それ以来、バイクがなかった時はほぼない。
ヨットは高校の頃にバイト先のお客様だったご夫妻に乗せてもらったのがキッカケで、それ以降の人生を海に捧げることになった。
ギターも小学校高学年の時に母親や叔父に教えてもらって以降だ。
もともと横須賀の片田舎で育ったので、自然環境に恵まれていたこともあるが、それ以上に影響を受けたのは三軒両隣がアメリカ人の家族で、彼らに囲まれて育ったことだろう。
これは良くも悪くもね。
世に言われる「悪いこと」はほとんど隣人に教わったことだろう(笑)
「良いこと」は英語や外人に抵抗がないことだ。
そんな幼少期からの経験が、今、沖縄へ移住したことに大きくかかわっているんだろうね。
このバイクは三十台の半ばに出逢い、一目ぼれをした。
横に大きく張り出したシリンダーヘッド。
潔いシングルシート。
アイボリーというクラシックな色。
1998年12月製の、今から26年前のものだ。
ヨットは25歳の頃から学生時代の仲間4人で共同所有しながら乗ってきたが、沖縄移住を前に2018年に単独所有の船に乗り換え、一人で操船できる仕様に仕立てたが、無念ながら、この船を駿河湾に残し、移住先の沖縄で1988年12月製のこの船を買った。
駿河湾に残した船は共同所有となり、東京へ帰った時の基地となっている。
沖縄で出会ったコイツは、ボロボロな状態で売られていたのだが、新入社員の頃(マリーナの設計を担当)、憧れていたモデルだったので、ライフワークとしてコイツをレストアしようと決心したのだった。
そしてギター。
マメに毎日弾くことなどしない。気が向いた時にポロンという程度だ。
離婚をして、家族のために建てた家にひとり残された時、当時楽器屋さんに勤めていた妹に頼み、探してもらった一品だ。
ステレオでクラプトンを流し、合わせて弾いてみると同じ音が出た。
クラプトンがオベーションを持つわけないのだが、それまで使っていた中学生の時に買ったギターの音と比べると雲泥の差だった。
で、こいつは1982年6月製。
ということで、趣味が多いわけではないと思う。どれも細々と長くやっているだけ。
バイクに乗り、ヨットへ行って、風を満喫して帰り、たまにポロロンとギターを鳴らす。
そこに家族がいて、沖縄という環境を存分に愉しむ。
仕事は十分に頑張って、やり切って、後悔は微塵もない。
使い続けてきた古いモノたちをメンテしながら愛情を深め、家族とそれを愉しむ。
たまに訪れる友人たちは、同じような価値観で、ここでゆっくりと時間を過ごす。
ウクライナやパレスチナの人々にも、こんな時間があったんだろうに・・・。
人間の利己的な考え方は、こんなにも愚かなことを何度繰り返せば気が済むのだろう。
我が国の首相は、派閥を”政策集団”と、裏金を”還付金”と、果てはパーティーを”勉強会”と表現しはじめた。物事の本質を希薄に、そして簡単に考えるから、表現を挿げ替えるような情けない行動をとらざるを得なくなる。こういうヤツはどこの会社にもいるけどね。
でもさ、こういう行動が人の怒りに火をつけ、やがて大きな炎になるんだよね。
うるま市のゴルフ場跡地に自衛隊の訓練基地を計画しているという。
米軍の基地問題を抱え、負担を強いている沖縄にさらに自衛隊の訓練所の増設。
考えなしにもほどがある。台湾有事対策ってさ、防衛力や軍事費を増やす以外でも解決できる手法を考え出すのが政治じゃないんかい。
都合のいい場面だけGNP比〇〇%とか引用するけど、エネルギーや教育費、福祉費も同じ比率で運用してみろや、と言いたい。
きっと、趣味や暖かい時間を持てない人や、勉強しかできない人たち同士で机を並べて考えたことなんだろうね。ひとりあたりの名目GNPでも中国やドイツに抜かれたり、G7ではあらゆる指標で最下位の日本。
プライドなんか捨てて、白旗を挙げてもいいじゃない。
先人たちが犯した間違えをきちんと認め、敗戦国だからできること、地球にできることを生み出していくことはできないの?
個人的にはたくさんあるんだけどね。でもこの政権下や地方自治の下ではやりたくないね。
今はそれよりも大切に思えることの方がたくさんあるからね。