その人がいなければ、私はサロンを立ち上げることはなかった。
その人がいたから、ここまで一人でサロンを続けて来られた。
大切な、大切なお客さまがいた。
過去形で話さなければならなくなったこと。
今年に入ってからもまだ、受け止めきれていません。
Yさんとの出会いは13年前![]()
ホテル内のアロマサロンで働き始めて、一番最初にご指名をくださったのがYさんでした。
「つかささんに触れてもらうと安心するから。」
毎週、サロンに足を運び、施術を受けてくださっていました。
それからたちまち5年が過ぎ、私はサロンの責任者になっていました。
でも、忙しい日々の中で手を痛めてしまって
、アロマの仕事は引退するつもりでした。
それとともにサロンもなくなり、お客さまともお別れ・・・、のはずだったのですが。
Yさんにもらったある言葉のおかげで、個人サロンを立ち上げよう
と決意しました。
そして今年、アロマルーム・オンブレィユは8周年を迎えます。
Yさんはきっと、自分のことのように喜んでくださったはず・・・。
約2年の闘病中も、入院期間を除いては、毎週来院してくださっていたYさん。
自分で運転ができなくなっても。
バスや電車に乗れなくなっても。
階段を昇るのが辛くなっても。
お着替えさえしんどくなっても。
体が限界になってからも、お医者さまに許可を得て、ずっと来てくださっていました。
思い出すのは、少し困ったような、はにかんだ笑顔。
毎週、いろんなことを話してくださったり、時には私の話を聞いてもらったこともあったっけ。
二人で、小さなサロンの中で、泣いたこともあります。
旅に出たり、たくさんの人に会ったり、美味しい物を食べたり。
仕事にも復帰して、資格の勉強を再開して、趣味も本格的に習って。
病気を克服したら、いろんなことがしたい
とおっしゃっていました。
私だって、Yさんのお土産話、いっぱい聞きたかったよ。
Yさんが、ずっと来続けたいと思ってくださったサロンで、いつまでもあり続けられるように。
私はこれからも歩み続けたい。
そのために。
gama da gamaさんにキャンパス画を描いてもらいました![]()
イメージで描いていただいたのに、Yさんそのものなんですよ!すごーいっ。
Yさんによく似合う太陽の色。
ひまわり畑で微笑むお元気だった頃の姿。
ずっと、ずっと、ずっとこれからも。
私を、このサロンを、見守っていてもらいたくて。
真っ白な壁に飾りました。
ほら、声が聞こえてくる。
「つかささんにはずっと、アロマをしていてほしいんです。」
あの日と同じように、はにかみながら微笑んで![]()
私は、Yさんにさよならを言ってなかった。
でも。
人は、さよならを言うために会うんじゃなくて。
またいつかを言うために出会うのだと思う。
「こんにちは。」
「こんばんは。」
「ありがとう。」
「また来週。」
ありがとうYさん![]()
あなたが愛してくれたこの場所に、明日も太陽は昇る。
