田中一村展に行ってまいりました
最近にしてはかなり、開催後早めに行きました




 若い頃から画家としての才能が溢れています。
 たくさんの作品を描き、画力を蓄えています。
その中でも、覚悟を決めてつくられたとされる作品があり、たいへん印象的です。
 その後、印象派のような描き方にも挑戦し、あるいは観音・菩薩や羅漢などが登場する作品も描くようになります。
 構図や描き方など、写真やイラストのような趣が醸し出される作品が徐々に現れてくるのが、こうした作品展だからこそよくわかります。



 例えていうならば。

モネのように瞬間の情景を印象的に描き、
ゴーギャンのように原風景の力強さを描き、
ルソーのようにシンプルかつきれいに描き、
ダ・ヴィンチのように輪郭線のない厳密さを描く




 なんだかあまりに美しく何でも描けるような域に達したのではないかと思うほど、神々しくもある作品群が最後圧巻の空間を創り出して迎えてくれるのですが、そんなある日の夕食の支度の最中、画家は突然、天に召されます。。。






 ああいつでも無慈悲な、酷いことをなさる



 地元の方の生活の様子を描く作品も、とてもいきいき描かれており、画家がこの地域をいかに愛し、画家がこの地域でいかに愛されていたのかが、よくわかります。




 展覧会は12月1日まで。