この前、強打者の指標となるISOについて話を進めましたが、そのTOP10に名を連ねる伝説的な強打者を順に紹介したいと思います⚾️






 6️⃣ ISO .289


(4884塁打➖2654安打)➗7706打数
🟰 .28938.....




第六位は、打撃の神様⚾️




 MLB規定『最後の4割打者』こそが最大のインパクトでしょうか。ルーキーイヤーの1939年から145打点でタイトルを獲得する活躍を見せ、3年目のシーズン途中に23歳になったばかりの1941年はシーズン最終のダブルヘッダーで8打数6安打、通算456打数185安打で.406を記録しました。




 打撃三冠王獲得2回は最多タイ(2人、ほかはロジャース・ホーンスビー)。
1942年 .356 36-137
1947年 .343 32-114
 またシーズン全試合出場を唯一果たした1949年には43本塁打159打点(打点はチームメイトのヴァーン・ステファンズとタイ)で二冠も、打率.34276についてはジョージ・ケル(.34291、522打数179安打)に阻まれ3度目の打撃三冠王を惜しくも逃しています。
 また1943-45年は第二次世界大戦のため出場なし、1952, 53年は朝鮮戦争のためそれぞれ6試合、37試合の出場にとどまっています。この5年あまりの兵役が、こと通算記録に関してはたいへん惜しまれるところです。




 現役最後の打席で本塁打を放ちました。1960年9月28日、42歳のシーズン。打率.316に29号ホームランは通算521本目。これがあとほぼ5シーズンプレーできていたら…という話になるのも当然のことなのでしょう。なお、最後のホームランにファンは熱狂するも、いつも通りベンチに戻る。帽子すら取らず、振らず。こうしたファンあるいはマスコミへの「塩」対応はたびたび物議を醸したといいますが、それでも野球に関しては常に理論的かつ先進的な考えや発言であったといいます。



 通算の出塁率.482はMLB史上1️⃣位、長打率.634はベーブ・ルースに次ぐ2️⃣位。神様を名乗るのは、このふたりくらいなのでしょう✨




テッド・ウィリアムズ
Ted WILLIAMS

本名:セオドア・サミュエル・ウィリアムズ
1918年8月30日生まれ、2002年7月5日逝去
190cm 93kg 右投左打、左翼手
2292試合7706打数2654安打 打率.344
525二塁打71三塁打521本塁打 4884塁打
1798得点1839打点 長打率.634 出塁率.482

1966年野球殿堂入り⚾️



 さて、打撃の神様によるバッティングの極意について、『とくに第一ストライクを狙う事が強打者になる第一の秘訣。というのはストライクを逃せば、それだけ打者に不利なカウントになる。そうすると投手も思い切ってドンドン投げてくる。こんな簡単な事が分からない打者が今の野球には多過ぎるんじゃないかな。第一ストライクを打つ打者が沢山いるチームは必ず好成績をおさめる。また、それこそがプロ野球だ』と述べている。
 ただし、テッド・ウィリアムズ自身は四球が多い打者だったというのは、みなさんご存知のとおり