管理を任された人が悪用できる
「体制」が、横領を生む
先月のブログで
貸金庫からずっと横領していた銀行行員について書きましたが
今回のホンダで起きた横領事件、
やはりこのケースも
実質、一人で管理を任されていました。
別に仕事に不満があったわけじゃない。
生活が苦しかったわけでもない。
裁判で、この横領した経理部の元社員は
「かわいがってくれたホンダの方々に
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と述べていると
記事にありました。
魔が差したら、
その時には、盗もうと思えばできてしまう環境。
その体制がモンダイです。
アナタの会社は、
一人の人が、経理を担当していませんか?
ダブルチェックする別の人は、いますか?
YPPは本部社員は7名と人数の少ない会社ですが
ランドチーム(総務・経理)は
チーフ1名、メンバー2名の3人体制。
毎月1回の定期MTGの他にも
こまめにコミュニケーションを取りながら
新たな活動の進捗を確認・フォローし合っています。
加えて
記帳代行してくださる顧問税理士の担当Hさんも
受発注システムやネット銀行にログインして
社内と同じように確認できる体制です。
今後、会社の成長にあわせて体制が変わるときも
「一人だけが担っている」にならないよう
常に、複数名でチェックの効く体制をキープすることが
働く人を守るためにも大事だと考えています。
「バックオフィスは
極力、人を少なくしてコストをかけたくない」
と考えている人が多いですが、
最重要な基幹業務の一つなので
安全・安心・改善の体制をしっかり作り上げること。
結局、そのほうが
有効な補助金・助成金を調べてくれたり
日々無駄なコストを検討してカットしたり
何かあるごとに、新たな対策を検討し整備して
会社の成長に、大きく貢献します。
いきなり全部は変えられなくても
やったほうがいいことは、やったほうがいい。
リスクのある場所は
見直しを検討しましょう。